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海響館オリジナル!ウニランタンの作り方

前回のお魚探検隊でウニランタンづくりの裏側についてお話ししましたが、実はウニランタン展示の期間中は作り方や販売されているかなど皆様から沢山のお問い合わせをいただきました!そこで、今回は要望にお応えして(どのくらい要望があるか分かりませんが…)海響館式のウニランタンの作り方をお伝えしたいと思います。

材料、準備するもの
ウニ殻:好きな種類、好きな数(ガンガゼ、ナガウニ等殻が白い種類はコーティングした際に少し色が変わる場合があるので、自己判断でお願いします。)
塩素系漂白剤:次亜塩素酸ナトリウムとして1%程度の濃度に調整して使用(市販のものだと5%程度が多いようです)
ブラシ:ウニを洗浄する時に使用
手袋 :ウニを洗浄したり、コーティングしたりする時に使用
エポキシ樹脂:ウニがコーティングされる量
光源 :好きな色
ラップ:ライトの光が漏れるのを防ぐ

作り方
まずはウニ殻を集めるところからです。ウニ殻は貝殻などが多く打ち上がる海岸や磯などで見つけることが出来ます。磯では割れているものが多いので、できるだけきれいなものを探しましょう。海が近くにない人は貝殻などを販売しているネット通販などで購入することも出来ます。
次にウニ殻を綺麗に洗浄します。写真のように1%程度に薄めた塩素系漂白剤につけて5分程度擦ります。このとき、ウニの中に内蔵などが残っているとうまく光らなかったり、臭いがする原因になったりするので綺麗に取り除きます。汚れが落ちにくい場合は様子を見ながら塩素系漂白剤に浸ける時間をのばしたり濃度を濃くしたりしてみてください。また、高濃度の塩素または長時間殻を塩素に漬けておくと殻が割れてしまう原因となるので注意してください。

塩素を使用する場合は、手袋などを使用し、飛び跳ねなどに注意して使用しましょう。

塩素に漬けて洗浄したウニ殻は水道水で塩素を完全に抜き、完全に乾燥させます。このとき乾燥が不完全だとうまくコーティング出来ません。ウニ殻が綺麗になり完全に乾燥したらいよいよエポキシ樹脂でのコーティングです。

海響館では2液性のものを使用しましたが、透明できちんと固まるものであったら代用可能だと思います。商品によって使用方法が異なるので、取扱説明書の通りに使用しましょう。エポキシ樹脂の準備が整ったら、ウニ殻を浸けていきます。この時、外側と内側の両方にまんべんなくコーティングします。樹脂が内部に残りすぎると乾燥させるときに液だれが発生し、液が変な形で固まってしまうので、なるべく液を落とすのがコツです。また、塗りムラがあると光を入れたときに見栄えが悪くなるのでまんべんなく塗りましょう。

エポキシ樹脂で十分にコーティングされたら、次は乾燥です。海響館では、シリコン板に乗せて少し浮かせた状態で乾燥させました。少し浮かせることで、垂れた樹脂がウニについて固まってしまうのを防げます。また、シリコン板を使用することで固まった後に外しやすくなります。1~2日置くと完全に乾燥し、ウニランタンの完成です!!

完成したウニを点灯させてみました。種類により光り方が異なるのでとてもきれいです。この時、肛門の穴(上の穴)を塞ぐように中にラップを入れると光が肛門の穴から漏れないのでよりきれいに見えます。

いかがでしたか?すごく難しいわけではないので、興味を持った人は、是非作ってみてくださいね!

魚類展示課 宮澤萌

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