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マカロニペンギンのドリーが産卵しました!

 5月12日の朝、いつものように亜南極ゾーンの潜水掃除を終え上陸したところ、マカロニペンギンの「ドリー(♀)」の様子がいつもと違うことに気が付きました。背負っていたタンクをおろして、急いでカメラを持って見に行くと、ドリーが巣の中でうつ伏せになり羽毛をぼわっとさせていました。

 

※画像をクリックすると海響館Facebookページの動画が流れます

 

 「もしかして卵を産むの!?」と思いながら様子を見守っていると、少しずつおしり(総排泄孔といいます)から卵が見えてきました。そして、産卵の瞬間を見届けることができました。

貴重なマカロニペンギンの産卵の瞬間をどうぞ!

 

※画像をクリックすると海響館Facebookページの動画が流れます

 

 ペアの「ぱく(♂)」が巣の周りをうろうろしていましたが、ドリーが産卵した後、卵を抱いているドリーの横に寄り添っていました。

 

 

ドリーは長崎ペンギン水族館で生まれ、ブリーディングローン(繁殖を目的にした貸し出し)で2020年に長崎ペンギン水族館から海響館へやって来ました(ペンギン情報「おかえり!そして、はじめまして!」)。

 以前にも産卵したことがあったのですが、5年ぶりの産卵で、今回は海響館にやってきてから初めてとなる産卵でした!

 日本国内で飼育されているマカロニペンギンは高齢化が進み、数も少なく繁殖が難しくなっています。今の時点ではまだヒナが生まれるかわかりませんが、全国の水族館の協力を得たことで繁殖に一歩繋がったと思っています。いつかマカロニペンギンのヒナに会えたらいいな。

 

(by 井上美紀)

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