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おかえり!そして、はじめまして!  ―マカロニペンギン―

 ブリーディングローン(繁殖を目的にした貸し出し)で長崎ペンギン水族館に行ったマカロニペンギン「ぱく(♂)」が6年ぶりに海響館へ戻ってきました。おかえり、ぱく!そして、ぱくのペア「ドリー(♀)」が一緒に海響館へやって来ました。はじめまして、ドリー!

 2羽が海響館に来た理由は、マカロニペンギンの繁殖のためです。日本全国で飼育されているマカロニペンギンは12羽しかおらず、高齢化が進んでいて、繁殖が難しくなってきています。全国の水族館と動物園の協力を得て、現在、海響館にいるマカロニペンギンは8羽になりました。自然界のペンギンは繁殖期に群れになって巣を作ります。海響館にマカロニペンギンが集まることで、繁殖ムードが高まり産卵、ヒナが誕生することを期待しています。

 さて、2羽が亜南極水槽に仲間入りした時の様子はというと・・・。久しぶりに海響館に戻ってきたぱくは、すぐにプールで泳ぐほど馴染んでいる様子。

 

 

 一方、ドリーにとっては初めての場所です。しかも、周りには初めて会うペンギンばかりなので、ドリーが驚かないかスタッフは少し緊張しながらドリーを亜南極水槽に移すと・・・。

 

 

 

 先に水槽へ移したぱくを探しているのかうろうろしていました。それなのに、ぱくは泳いだまま、なかなかプールから上がって来ません。

 

 

 しばらくして、ようやくプールから上がってきたぱくを見つけたドリーは、しっかりとぱくのあとについて歩いていました。その後、ドリーの落ち着いた様子をみてスタッフも一安心です。

 

 

 ぱくは黒・青のバンドを、ドリーは灰色のバンドを付けています(個体管理のため、長崎で付けていた赤色のバンドから交換しました)。地下1階のダイビングホールから見ると、ぱくが泳いでいる姿を見つけることができると思います。また、1階のコロニーホールから見ると、ドリーが仙台からやってきたマカロニペンギン「赤」(紫色のバンド)と一緒にいることがありますよ。春にはマカロニペンギンの繁殖を迎えます。皆さんも繁殖が上手くいくよう応援してくださいね。

 

(by 井上美紀)

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