loading...
1. これまでの話 ~海響館とチリ~
今回海響館ペンギン担当のスタッフ2名で4年ぶりに遠く離れた南米のチリ共和国を訪問しましたので報告したいと思います!
まずは皆さんになぜチリに行ったのか、その理由からお話ししましょう。実はチリは海響館の温帯ゾーンで暮らすフンボルトペンギンの野生生息地なのです!野生のフンボルトペンギンはチリとペルーにだけ生息しています。海響館で暮らすフンボルトペンギンたちは、みんな日本生まれですが、そのルーツをたどるとチリやペルーにいたペンギンということになります。そのため海響館のペンギン展示施設「ペンギン村」の「フンボルトペンギン特別保護区」と名前の付いたエリアは、フンボルトペンギンの野生に近い行動を見てもらうため、チリのアルガロボの島をモチーフに作られています。
そして、ペンギン村がオープンした2010年3月に野生のフンボルトペンギンの保全に貢献するため、チリの国立メトロポリタン公園と協力協定を結びました。フンボルトペンギンは絶滅の恐れが危惧されており、チリでも保護プロジェクトが行われています。海響館ではこれまで培った飼育技術や道具を提供し、チリの動物園内での飼育繁殖を支援すること、また野生生息地での調査を支援することで協力し、メトロポリタン公園からはフンボルトペンギン特別保護区を「生息域外重要繁殖地」として認定を受けています。
これまで様々な交流を行ってきましたが、その一環として今回は私たちがチリを訪問し、メトロポリタン動物園の方々と交流を図り、飼育繁殖状況の視察と支援している野生生息地の調査に同行させていただきました。