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日本初記録のシャコを発見!
新たに命名した「ナガトシャコ」の標本を展示しています!

海響館スタッフが山口県日本海沖で採集されたシャコ類を調査したところ、これまで日本で報告のない種が見つかり、論文で報告しました。日本初ということで和名がなかったため、今回「ナガトシャコ」と名付けました(筆頭著者は元海響館スタッフ(現 新江ノ島水族館))。由来は採集地が長門市の沖合だったことにちなみます。
今回見つかったナガトシャコはシャコ科ニセシャコ属のシャコで、山口県漁業調査船「かいせい」の調査で採集されたものです。これまでフィリピンから報告されていましたが、日本では報告がありませんでした。日本から報告されているニセシャコ属のシャコは、ハヤマシャコとテンノウシャコの2種のみでしたが、今回報告したナガトシャコで3種となります。

海響館では、様々な生き物の飼育展示のほか調査研究にも力を入れており、今回はその成果の一つです。
今回の調査で見つかったのは、4個体のみでいずれも採集時に死亡していました。今回その貴重な4個体のうち2個体の標本を展示しています。皆様、是非見に来てください。

実施日時
令和6年3月25日(月)~

展示内容
ナガトシャコQuollastria fossulata (Moosa, 1986) 標本2個体展示

掲載誌
北九州市立自然史・歴史博物館研究報告A類(自然史)22巻
タイトル
日本初記録種を含む山口県日本海側で得られたシャコ類の標本に基づく記録 著者:園山貴之¹・久志本鉄平²・石橋敏章²・河野光久³
¹新江ノ島水族館、²下関市立しものせき水族館、³山口県水産研究センター外海研究部

その他
この度の研究は水産庁の「我が国周辺水産資源調査・評価推進委託事業」で
得られた標本を使用したもので、現在、その標本を使って山口県水産研究センター、萩博物館、新江ノ島水族館および東京大学大学院理学研究系研究科附属臨海実験所と共同で山口県日本海沖の海洋生物相の解明を進めています。

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