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第181回 「アザラシのヒゲ事情」

アザラシのヒゲは感覚毛と呼ばれ、毛根にはたくさんの神経が集中しています。ヒゲは、エサとなる魚などが動いた時の振動と位置を正確に感じ取るセンサーの役割を果たしています。水中では深く潜るほど光が届きにくく暗くなり、視力によってエサを探し出すことが難しくなるため、光の届かない深い海でもエサを探し出せるようにヒゲが役立っているのです。
その大切な役割のあるヒゲですが、プールを掃除していると抜け落ちていることがあります。時には10㎝以上の長いヒゲが落ちていることもあります。大切なヒゲが抜けてしまって大丈夫なのでしょうか。

「タケル」と「ワカ」のヒゲの状態を3か月前と現在で見比べてみましょう。3か月前はこんな感じです。2頭とも長いヒゲがびっしり生えています。

そして現在の2頭のヒゲの状態がこちら。

少しわかりにくいですが、3か月前と比べてみると「タケル」のヒゲは短く、「ワカ」はヒゲの本数が少なくなっているようです。どうやら、ただヒゲが抜け落ちていたのではなくしっかりと新しいヒゲが生えてきているようで、心配はいりませんでした!大切な役割のあるヒゲなので、生え変わるのって大事なんでしょうね!

 

海獣展示課

牧江 智世

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