フンボルトペンギン特別保護区では、健康管理の一環として定期的に体重を測定しており、動物とスタッフの双方がより負担なく作業できるよう、ペンギンが自ら体重計に乗るトレーニングを行っています。

　現在、ほとんどのペンギンは自主的に体重計に乗ることができるのですが、令和2年に海響館に来た「キイロ」は乗ることができませんでした。そこで改修工事で休館中のチャンスを生かして、トレーニングを重ねていたところ、ついに体重計に乗ることができたのです！

　トレーニングは、できるだけ毎日体重計を持って行き、その存在に慣れてもらうことから始め、より近くまで来ることができた時にはエサを与えて褒めるようにしました。

　また、目の前で体重計に乗っている他のペンギンにエサを与えて、乗ったら褒めてもらえることに気が付くようにしました。

　するとついに、及び腰ではありますが体重計にゆっくり近づいてきて自分で体重計に乗ることができました！初めて体重計に乗った時は嬉しくて、急いで色々な角度からたくさん写真撮影を行っていたところ、体重計の上で「キイロ」が目をまん丸にして少し不思議そうな顔をしていました。

　まだ完全に体重計に慣れておらず、少しぎこちないところがありますが、引き続きトレーニングを行っていきますので、応援してくださいね。

(by 荒木)