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アシカのオスとメスの違い
生き物にはオスとメスで体の形が大きく違う種がいます。例えばライオンのたてがみはオスのみに生えています。このように性別によって同じ種でも体の形や色などが大きく違うことを「性的二型」といい、アシカも性的二型がある動物です。今回はカリフォルニアアシカのオスとメスの体の違いを紹介しましょう!
まず最も分かりやすいのは、体の大きさです。海響館で飼育している中で一番大きなオスは約300kgほどですが、メスでは約90kgほどです。カリフォルニアアシカのオスはメスのおよそ3倍の体重になります。
そしてもう一つ紹介したいのが、おでこの突起
成長期を経て、成熟したオスになると、おでこに突起ができます。オスのカリフォルニアアシカ「アニー」の4歳の時と11歳になった現在の写真を比べると・・・
おでこの突起が大きくなっているのがわかりますか!? おでこの突起は成熟したオスのアシカに見られる特徴で、メスにはありません。この突起の正体は、頭骨が板状に張り出してできるもので矢状稜(しじょうりょう)といいます。骨の突起なので触ると固いんですよ。個体によっては矢状稜の周りの体毛が白くなっていることもあり、チャームポイントになっていると思います。
オスのアシカの頭部を横からレントゲンを撮ってみると、矢状稜がレントゲンでも映りました。
オスのアシカの骨格標本を見ると、さらに分かりやすいですね。板のような矢状稜がおでこから頭頂部にかけて伸びています。
イルカとアシカの共演ショーでは、出演するアシカが毎回異なります。ショーに出演するアシカがオスかメスか見極めてみてください!
海獣展示課
工藤 健仁