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遊びも大切

 私たちトレーナーは、できるだけ多くの時間を動物たちと過ごし、動物たちがこの環境を健康に楽しく過ごすために何ができるか常に考えています。ショーやトレーニングでは、新しいことに挑戦したり、それ以外の自由な時間は、おもちゃを与えたり、体を擦ってマッサージをしたり追いかけっこをして遊んだり、私たちと接する時間が動物たちにとって楽しい時間になることが大切です。今回は、ある日のバンドウイルカたちの自由時間の行動をご紹介します。

 まずは、パール!よくいろんなジャンプを見せてくれます。そして、決まってジャンプの後は、勢いよくトレーナーの元に戻ってきて、「褒めて!」と言わんばかりに音を出してアピールします。

 ティアラは、遊びの時間でもトレーナーの動きが合図になっているようで、トレーナーが手を振ると胸ビレを振ったり、トレーナーがしゃがんでジャンプすると、ティアラもプール水面から伸び上がる行動をよく見せてくれます。トレーナーの動きに似せて遊ぶのは、ティアラ特有の遊び方かもしれません。

 アルカとパッチは音を出しながら泳いだり、高く投げた氷をキャッチして遊ぶことが好きなようです。

プールに入れたおもちゃをトレーナーの元に持ってくるのを繰り返し遊ぶこともあります。

 ラナはマイペースに1頭で自由に泳いでいます。たまに、サイレンのような音や、赤ちゃんが泣く声に似た音を出して、アピールしているような行動が見られます。トレーナーも聞いたことない音にびっくりして振り返ると「ラナかぁ!」と驚かされます。

 これらはほんの一部です。イルカたちはそれぞれ個性があり、楽しいと思う遊び方もイルカによって違うようです。そして、その時の気分なのか?たまにトレーナーの動きに全くイルカたちが反応せず、ただじっと見られ不発に終わることもあります。動物たちに楽しんでもらうって難しい…と思う瞬間です。トレーナーも、どんな遊び方が楽しいと思ってもらえるか?トレーナーと一緒にいたいと思ってもらえるか?日々接し方、遊び方を模索しながら、動物たちとコミュニケーションを取っています。さて、今日はどんな風に遊ぼうかな…

海獣展示課

田代 真菜

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