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海響館 アシカ大声コンテスト
『海響館 アシカ大声コンテスト』と題して、アシカの中で誰が一番大きな鳴き声を出せるのか?!を実際に比べてみました。アシカは声でコミュニケーションを取っています。オスアシカは縄張りを主張するときにオス同士で吠え合い、メスアシカは多くの親子が暮らす繁殖地で自分の子供を探すときに鳴きます。そんなアシカたちの中で、誰が一番大きな声を出しているのでしょうか? 私はメスよりもオスの方が大きい声を出し、一番声が大きいのはオスのカリフォルニアアシカ「アイト」ではないかと予想を立てました。
アシカ大声コンテストの審査は写真のようにアシカの顔の前にスマートフォンを近づけて、1頭ずつ鳴いてもらい、音の大きさの単位(デシベル)の最大値をスマートフォンアプリで測定しました。
さあ、その結果は・・・
第3位!! 79デシベル
アニー(♂)、デイニー(♀)、さつき(♀)の3頭
第2位!! 80デシベル
ミナト(♂)、なでしこ(♀)、パフェ(♀)の3頭
そして、栄えある
第1位!! 81デシベル
アイト(♂)
接戦を制したのは「アイト」でした。私の1位予想は当たりましたが、意外なことにオスとメスで鳴き声の音の測定値は変わりませんでした。2デシベル音が大きくなると音量が約1.3倍になるため、測定値の差以上に、「アイト」の声が一層大きく感じました。ちなみに、80デシベルというと、救急車のサイレンを近くで聞くのと同じくらいだそうです。
それでは、『海響館 アシカ大声コンテスト』チャンピオンに輝いた「アイト」の鳴き声をみなさんにお聞かせしましょう!
イルカとアシカの共演ショーでもアシカが鳴くことがあります。よく聞くと一頭ずつ鳴き声も違うので、耳を澄ませてみてください!
※なお、測定した鳴き声は、トレーニングして発した声なので、自然に発する声の大きさでは違った結果になるかもしれせん。
海獣展示課
工藤 健仁