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見た目に反して・・・

 

 

 

 ペンギンは鳥の仲間で口の中に歯は生えていません。口を開けると写真のように舌と上顎にとげ状の突起が喉の奥へ向かってたくさんあるのがわかります。外見からは想像がつきにくい衝撃的な見た目をしていますが、この突起がエサとなる魚を捕らえたときに役に立つのです。野生下では泳いでいる魚などを捕食しているので、一度咥えたら逃がしてしまわないようにこの突起が釣り針の返しのような役割を果たしているのです。また、ペンギンたちはなるべく早く多く、スムーズに食べられるように獲物を頭から飲み込んでいきます。魚は尾鰭から飲み込んでしまうと鰭や鱗が逆立ち、飲み込みづらくなってしまうので、クチバシを器用に使って魚を回転させているのですが、そんな時にもおそらくこの突起が役立っていると思います。飼育下でもエサの時間に魚を回転させている行動を観察することができますし、あくびをした時や鳴き声を上げているときに見ることができるので、ちょっと違った視点でペンギンたちを観察してみてください。

 

(by小西)

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