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種名の由来

 皆さんは生き物にどうしてその種名が付けられたのか気にしたことはありますか?普段何気なく見ている生き物たちの種名にもそれぞれ由来があります。そこで今回、海響館に暮らす5種類のペンギンの種名(今回は英名と和名)の由来について紹介したいと思います。

 

 

 まずは温帯ゾーンで暮らしているフンボルトペンギンです。彼らが生息するチリやペルーなど南アメリカ西側を北上する寒流(ペルー海流とも呼ばれます)は、海流の調査を行った科学者の名に因み、別名でフンボルト海流とも言われており、フンボルト海流に沿って分布していることから付けられました。

 次に亜南極ゾーンに暮らすキングペンギン、ジェンツーペンギン、マカロニペンギン、ミナミイワトビペンギンについて順に紹介していきます。

 

 

 まずキングペンギンですが、南極大陸でエンペラーペンギンが発見されるまでは本種が最大であったため「ペンギンの王様」という意味を込め、キングペンギンと名付けられました。種名のとおり、堂々とした佇まいをしています。

 

 

 次にジェンツーペンギンですが、実は正確な由来は分かっていません。頭の白いバンド模様がターバンを巻いたように見えることから、当時の発見者がポルトガル語で「異教徒」を意味するジェンツーという単語に由来しているという説があります。

 

 

 マカロニペンギンの「マカロニ」は18世紀ごろのイギリスで使用されていた言葉で「伊達者」「洒落者」という意味を持っています。「伊達」とは「人の目を引く」などの意味があり、頭に生えた冠羽が華やかなので、この名が付けられました。

 

 

 最後にミナミイワトビペンギンですが、その名の通り、ぴょんぴょんと岩の上を跳びながら移動する姿から名付けられました。英名でもロックホッパーペンギンといいます。

 このように生き物の種名は環境や人名に由来するものや特徴に由来するものなどさまざまです。皆さんもペンギンに限らず様々な生き物の種名の由来について調べてみると面白い発見があるかもしれませんよ。

 

(by小西)

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