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八丈島の海 ~出会った魚たち編~

 海に潜るのが大好きなお魚探検隊員の玉井です。日本には、いろいろな島があることを皆さんはご存知でしょうか?北海道から沖縄まで、人が住んでいる島はなんと400以上もあります。海に潜るのが好きな私は、もちろん島で潜ることもたくさんあります。ということで、今回は東京都にある八丈島の海で出会った生き物たちを紹介したいと思います!

 今回は1つの目標がありました。それは、チンアナゴの仲間の「シンジュアナゴ」という生き物を海の中で見てみたい!!という目標です。このシンジュアナゴは日本では八丈島近海でしか見ることができない貴重な生き物なのです。しかもシンジュアナゴがいるポイントは流れが強く、海の状況が良いときにしか潜れないポイントでした。1日目は、残念ながら海の状況が悪く、そのポイントに行くことはできませんでした…が!素適な出会いもありました!

 潜って早々に巨大なマダラエイに遭遇したのです!!大きさ1.5mはあるでしょうか。悠々と私たちの前を通り過ぎていきました。大きい生き物はどこか余裕に満ちた泳ぎをするように感じられます。水深わずか5mの浅瀬に入ってきたのでかなりびっくりしました!

 大きな石のすき間にいたネズミフグです。海響館でも展示していますが、やはり自然の海で出会うと、嬉しさと感動が湧き出てきます。と同時に、かなりじっくり観察してしまいます。飼育スタッフの性ですね。泳ぎ方や隠れる場所、周りの環境など、展示に活かせる発見がないか観察します。

 

 1日目も十分に八丈島の海を感じることが出来ましたが、目標の「シンジュアナゴ」は翌朝の海の状況にゆだねることとなりました…

 2日目はいい天気になりました!海はやや流れがあるものの、潜れることになりました!!念願の「シンジュアナゴ」のいるポイントへドキドキしながら向かいます。すると…

 ユウゼン!!ユウゼンという魚は、チョウチョウウオの仲間で、日本にしかいない固有種です。しかも、沖縄の西南部、伊豆諸島、小笠原諸島(まれに和歌山県や高知県などでも確認されています)以外では見ることが出来ない種です!これは幸先がいい!と意気揚々と海を進みます。(※下関から向かった玉井は興奮気味ですが、八丈島では一般的に見ることができる種です。)

 とうとう出会いました。念願の「シンジュアナゴ」!砂地にシンジュアナゴが沢山!!何匹いるのか分からないくらい沢山のシンジュアナゴが流れに向かって、頭を向けていました!感動です。水深24mと深い場所なので、数分しか留まることが出来ませんでしたが、とても有意義な時間でした!

 

 また、いろいろな海から生き物の報告をいたします。是非、皆さんも色々な海の魅力を探してみてはいかがでしょうか。

魚類展示課 玉井健太

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