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ダウンジャケット-フンボルトペンギン-

 最近は日によって寒暖の差がありますが、寒い日はお客様に「寒いからペンギンが喜んでいるんじゃない?」と声をかけられることがあります。さて、それはどうでしょうか?屋外のフンボルトペンギンの様子はというと・・・

 

 

 丸い!!ペンギンというよりダルマのような見た目になっています。実はこれ、冬になって太っちゃった!・・というわけではないのです。

 ペンギンたちはほぼ全身が羽毛で覆われています。ちょっと失礼して羽毛をめくってみましょう。内側はこんな感じになっています。

 

 

 黒い羽毛の下に真っ白でふわふわの羽毛が生えていますね。ペンギンたちは硬い羽毛で外側を覆い、中の綿のような羽毛に空気を蓄えるため寒さから身を守れるのですが、特に寒い日には羽毛を逆立ててよりたくさんの空気を羽毛の間にためて、身体が寒い外気にふれないようにしているのです。これを膨羽(ぼうう)といいます。私たちが着るダウンジャケットのような仕組みです。こんな姿を見ると、やっぱりペンギンも冬は寒いのだなと思います。※

 水中のペンギンを見てみると羽毛の間の空気が、時々ぷくぷくと出てくるのが分かりますので泳いでいる様子もぜひ観察してみてくださいね。

 

※フンボルトペンギンは南米のチリやペルーなど温帯にすむペンギンです。
 

 (by 松下)

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