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紫外線で光る?―キングペンギン―
キングペンギンのヒナはすくすく成長していますが、親鳥との見た目の違いに驚く方もいるかもしれません。
とても色鮮やかなキングペンギンの成鳥は、紫外線を当てると見た目が変化する部分があります。さて、それはどこでしょうか?
では、正解です。実際に紫外線のライトをキングペンギンに照らしてみると・・・
嘴片(しへん)などと呼ばれる下くちばしのオレンジ色の部分が紫外線を反射して光って見えます!
ペンギンなど鳥類は人間には見えない紫外線を見ることができ、繁殖や獲物を探すときに役立てているといわれています。
キングペンギンの場合、オレンジ色の嘴片が繁殖期に紫外線を強く反射するため、繁殖のペアを選ぶときに利用していると考えられています。海響館では、換羽期の終わりに古くなった下くちばしの嘴片が剥がれ落ちることがあり、その下からはツルツルした新しい表面があらわれます。これも繁殖期のペア選びに向けた準備なのでしょうか?
私たちにはオレンジ色に見える下くちばしは、キングペンギンの目からは違って見えているのかもしれません。
(by 工藤)