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スタッフがどうしても見せたかった魚、「マトウダイ」を展示しています!

 

 身近な魚だけど、水族館ではなかなか見られない!!という海の生き物はたくさんいます。皆さんがよく知っているサンマ、サワラ、スルメイカ、それにノドグロで有名なアカムツなども飼育が難しい種類です。今回の「マトウダイ」もその一つで、漁獲はされるけどなかなか展示できない魚ですが、スタッフの「どうしても泳いでいる姿を見せたい!」という熱意から展示にこぎつけました。

 マトウダイの魅力は、長く伸びた背ビレや体側の大きく黒い丸模様、面長な頭部など、特徴的な姿形です。漢字でも、体側に弓道の的のような模様があることから的鯛、馬のような長い頭部をもつことから馬頭鯛と書かれます。

 マトウダイのウロコは微小で擦れに弱い上に、定置網などで漁獲された時には大抵の場合うきぶくろに空気が入りうまく泳げない状態なので、輸送するのも、飼育するのも困難な魚なのです。これまで何度か採集、飼育、展示の挑戦を重ねましたがうまくいかず、定置網漁に乗船することで漁業者との信頼関係を築きマトウダイを優先的にすくわせてもらったり、死んでしまったマトウダイを解剖してうきぶくろの空気の抜き方を調べたり、水族館に搬入後も感染症の予防や体の負担を少なくするため塩分濃度を調整したりと、様々な工夫をして今回の展示につながりました。今回の方法はマトを射た方法だったのでしょうか、、、、。

 正直なところ、いつまで展示できるかわかりません。是非今のうちに水槽を泳ぐマトウダイの姿をご覧ください。

 

期間
令和3年2月14日(日)~

 

場所
海響館2階とれとれタンク

 

種類
マトウダイ
※生物の状態により、展示を中止することがあります。
画像提供可能です。

 

収集協力
株式会社黄波戸定置網生産組合

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