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スナメリの親子が日本動物大賞功労動物賞を受賞しました!
平成28年3月13日、第8回日本動物大賞表彰式(東京都にて)
平成28年3月、当館のスナメリ「みさき」と「かんな」、そして昨年の平成27年5月23日に2頭の間に生まれた「子供」が、公益財団法人日本動物愛護協会が主催する第8回日本動物大賞の功労動物賞を受賞しました。この度の受賞は、海響館が1998年から地道に続けてきたスナメリの調査研究活動の一端である、スナメリの救護と飼育研究の成果として昨年にスナメリの繁殖に成功したことについて評価をいただいたということで、大変喜ばしく、また光栄に思っております。この受賞を励みに、今後も引き続きスナメリの調査研究活動に注力していくこと、そして生き物の大切さ、素晴らしさを多くの方々に知っていただくようより一層努めていきたいと考えています。
【応募内容】
2012年、オスの「みさき」は漁網に絡まっているところを救護、メスの「かんな」は埋め立て中の構内に入り込んでしまっていたところを救護したスナメリで、いずれも水族館に収容し、医療的なケアにより健康を取り戻した後、調査研究目的で農林水産大臣の許可を得て飼育を継続してきました。そして、2015年5月23日には、この2頭の間にオスの子供が誕生しました。救護した個体同士の繁殖成功事例は国内初であり、日本近海に生息するスナメリ(クジラの一種)と人間との関わりや、貴重な海洋動物の繁殖について多くの方に知っていただく機会となったと考えています。
【受賞理由(審査委員会より)】
水産資源保護法の対象であるスナメリは捕獲禁止の動物です。前後して雌雄2頭が漁網に絡まるなどして発見され、水族館に救護された後、展示用としてだけではなく、保護目的とした調査対象として飼育。熱心で丁寧な繁殖研究の結果、平成27年には赤ちゃんが誕生。今後の保護観察上も、繁殖の可能性など、様々な観点から、功労動物として表彰します。
【日本動物大賞とは】
公益財団法人日本動物愛護協会が創立60周年を迎えたその特別記念事業の一環として創設されたものです。この事業は、日本動物愛護協会が長年にわたって実施してきた動物愛護功労者及び功労動物の顕彰制度を、より広く全国レベルに拡大するとともに、「動物愛護管理法」の普及啓発を図り、動物愛護活動を国民運動にまで発展させる景気にしようとするものです。
【功労動物部門とは】
人命等の救助に貢献した動物、長寿の動物、人と動物の共生への理解に寄与した動物(親しまれている、生命・生態ならびに種の保存への理解、感銘・感激を与えたなど)など(人の管理下にない野生動物も対象)。