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アレの持ち主は?
いきなりですが皆さん、この写真に写っているものが何だか分かりますか?

水槽の底にたくさん落ちていたものを回収してみました。歯に見えたり何かの骨に見えたり、私には包みたての餃子に見える…なんて冗談は置いておいて、これは「耳石(じせき)」と言います。あまり聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、人間の耳の中にもあり、体のバランスを保つ重要な役割をしています。魚には頭蓋骨の中にあり、バランスを保つだけではなく音を感じ取っているとも言われています。この耳石は魚の種類によって形が異なっており、その形で種類をある程度判別することができます。
頭蓋骨の中にあるということは、魚が生きている間には排出されることはありません。では、水槽の底に落ちていたこれらの耳石はどこから出てきたのかというと、エサとして与えている魚から出てきたものだと思われます。どうやら、少し硬い耳石は消化されずにそのまま糞と一緒に排出されたようです。
ここからは海響館で使用しているエサの耳石を観察しながら、持ち主を探していこうと思います。現在、海響館で使用している魚のエサは、イワシ、シシャモ、マアジ、マサバ、スケトウダラです。


この5種類の耳石を順番に観察していきましょう。
まずは、全長15cmくらいのマイワシから。

雫のような形をしていますね。大きさは3㎜程しかありません。

次は全長15cmくらいのシシャモです。マイワシと大きさはそこまで変わらないですが、形はカタツムリのような形をしていますね。尖った部分がより細くなっており、縁がギザギザしていますね。
次は全長15cmくらいのマアジです。

マアジは楕円形をしていて、最初の耳石に少し似ていますが、縁のギザギザが違うように見えますね。また、少し横の長さが短いようです。
次は全長20cmくらいのマサバです。

これは今まで出てきた耳石とは少し形が異なり、長方形に近い形をしていますね。
最後に全長35cmくらいのスケトウダラです。

最初の写真と比較すると…同じもののようです!この餃子のような耳石の持ち主はスケトウダラでした!他の魚の耳石と比較するとかなり大きいので、水槽内に落ちていても目立っていたようです。
今回、持ち主がスケトウダラだと分かってスッキリしましたが、色々な魚の耳石を調べているうちにその魅力にすっかり取り憑かれてしまいました!種類によって形・大きさなどが変化に富んでいてとても面白くないですか?もっとたくさんの種類を集めてみようと思います。みなさんも耳石探ししてみませんか?
そんな耳石にハマっている私から最後にクイズです。最近見つけたこの耳石、どの魚のものかわかりますか?晩御飯で食べた25cm程度の魚から取り出しました。ヒントは、関門海峡水槽でも展示中の魚で、小さい時は特徴的な模様から「ウリ坊」とも呼ばれる春が旬のあの魚です。

魚類展示課 宮澤萌


