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第234回「スナメリがつくる天使の輪 バブルリング」

 海響館のインスタグラムで再生回数5万回を超えたスナメリのバブルリング。(https://www.instagram.com/p/CSSwSuPpJmS/)コメント欄を見ると、「すごい!」「賢い!」「どうやって作るの?」というお声をたくさん頂きました。今回は、そんなスナメリが作る天使の輪バブルリングについてお話ししていきたいと思います。

 海で生活しているスナメリは、魚はもちろんイカやタコ、エビなどいろいろな生物を食べています。そして、砂の中に潜んでいる生物を食べる際は、底に向かって口から勢いよく水を吹いて、隠れている獲物を追い出して捕まえると考えられています。バブルリングはこの「水を吹く」という行動を応用してでき上がったものなのです。

 海響館では、展示しているスナメリが遊びの中でバブルリングを作り始めているのを見て、トレーニングを開始しました。そもそもバブルリングとは、強い水流の先端にできる渦に空気が巻き込まれてできるものです。空気を口に含んで水と一緒に吹き出すことをスナメリが理解するようにトレーニングを進め、最初は泡の塊が「ぼふっ」と出るだけでしたが、徐々に綺麗なリングを吐き出すようになり、皆さんにお見せできるまでになりました。その完成形が写真のとおり!横に垂れ下がっているホースから出てくる空気(下写真)を上手く口に含み、バブルリングを作り出してくれます。

 現在、新型コロナウイルス感染防止のため、館内イベントであるスナメリのプレイングタイムは実施しておりませんが、運が良ければバブルリングで遊んでいる姿が見れるかもしれませんので、皆さんも来館された際には是非スナメリプールに来て下さいね。

海獣展示課

一木 晴花

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