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触ることも合図!

 新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けて長い間休止していた「アザラシのぱっくんタイム」を10月3日より再開しました!アザラシたちのパフォーマンスをご覧いただきながら、スタッフが生態や行動などについて解説するイベントで、トレーナーとアザラシたちのコミュニケーションにも注目です。そこで、今回はトレーナーがアザラシたちとのコミュニケーションに使う合図のお話です。

 皆さんは、トレーナーの手や体を使った合図はよく知っているかと思います。例えば、写真①のようにトレーナーが手を額に当てる合図をすると、アザラシが前足を顔に持ってくる(「敬礼」と呼んでいます)のも一つです。

 これは、視覚(目で見る)を使った合図でトレーナーがよく使うものなのですが、実はその他に触覚(触る)を合図にすることもできます。触覚を使った合図の区別は、触り方や触る位置を変えることで行います。では、先程の「敬礼」を例にして見てみましょう。

 写真②では、トレーナーがアザラシの口元に手を当てています。これが準備段階です。先に体を触ろうとすると、手を追いかけてきたり、体を撫でるということと混同したりと、合図が曖昧になることがあるので、「口元を触る(=準備)」+「体のほかの部分を触る」、これをセットにして一つの合図としています。

 写真③のように口元を触りながら額を指で「トンッ」と触ります。

これが合図となって敬礼をします(写真④)。

 別の例も紹介しましょう。下の動画をご覧ください。

 それぞれ視覚を使った合図と触覚を使った合図を紹介しています。顔の前で指を広げる合図と口元を触る+顎を触る合図で「口開け」、手を振る合図と口元を触る+前足のつけ根を触る合図で「前足を振る(バイバイ)」をします。

 今回紹介したもの以外に聴覚を使った合図(音)など、トレーナーは様々な方法で動物とコミュニケーションをとっています。アザラシのぱっくんタイムは平日限定で行っているので、トレーナーがどこをどんな風に触っているかにも注目して見てみると、よりこのイベントを楽しんでもらえるかと思います!

海獣展示課

西田 有里

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