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ひれあしビーチのアシカたちの様子
2025年8月のリニューアルオープンとともに新設された「ひれあしビーチ」。海響館で初めてとなるアシカ専用の展示繁殖施設ですが、オープンから8ヵ月が経ち、アシカたちは新しい環境にすっかり慣れ、できることが少しずつ増えてきました。
今回は、そんなひれあしビーチでのアシカたちの最近の様子をお伝えします!
まずは、最年長のマリーから。マリーのお気に入りの場所は、やっぱりプール。日中のほとんどを気持ちよさそうに泳いで過ごしています。陸地に設けた砂場はまだ”一番好きな場所”とはいかないようですが、給餌解説イベント「アシカトーク」の時間や、朝のトレーニング(海響館ではエンリッチング※と呼んでいます)の際には、スタッフと一緒に砂場まで来てくれます。

続いてはアンジュ。なんと、岩場からプールへの飛び込みができるようになりました!岩場の高さは水面からおよそ2メートル。飛び込み位置に行くまでには何度かエンリッチングを重ねましたが、いざ飛び込み位置に立つと、最初から臆することなく飛び込んでしまったのです。その思い切りの良さには、私たちスタッフの方が驚かされました。現在、他のアシカたちも飛び込めるようにエンリッチング中です。アシカトークの中でその様子が見られるかもしれません。

最年少のルナは、水中のガラスに沿って前脚を振りながら泳ぐ姿を見せてくれます。ガラスのすぐそばを通りすぎていく様子は、まるでルナが「見て見て!」とアピールしているみたい。皆さんのすぐ目の前で繰り広げられる、かわいらしいひとコマです。
そして、ひれあしビーチ唯一の雄アシカ、アイト。元々は、イルカ&アシカのプレゼンテーションに出演していましたが、今回ひれあしビーチへお引っ越ししました。アシカトーク(解説給餌)では、アイト中心にアシカのさまざまな能力をご紹介しています。さすがアイトです!さらに、新しい環境でも健康管理の1つである採血ができるようになりました。環境が変わっても着実にできることを増やしてくれるアイトに、スタッフも安心しています。

ひれあしビーチのアシカたちは日々できることを増やしています。これからどんな新しい姿を見せてくれるのか、スタッフ一同とても楽しみにしています。
※「エンリッチング」とは?
海響館が作った造語です。動物トレーニングのことを指す言葉で、トレーニングの本来の目的が「動物を心身共に健康にするため」であり、「エンリッチメント(環境を豊かにする)の一つ」という考えから、それを適切に表現するために「エンリッチング」と呼ぶことにしました。トレーニングは、日本語では「訓練」や「調教」と訳され、人でも「鍛錬」などに用いられる言葉であるため、動物トレーニングは動物に何かを強いているものとして捉えられることが多くあります。しかし、実際には強いるものではなく、動物に良い影響を与えるものであるという正しい理解を内外に広く認識してもらうために造語で表現することにしました。
海獣展示課
原田 一孝


