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アザラシの寝姿、アシカの休息
水面で直立しているように浮かぶゴマフアザラシの姿。両目を閉じてうとうとしている様子はとても愛らしい光景です。その姿がまるでお茶に浮かぶ“茶柱”のように見えることも話題になりました。

この行動は野生のアザラシでも見ることができ、休息行動のひとつと考えられています。アザラシは眠っている間も水面に上がって呼吸をする必要があるため、鼻先を水上に出して呼吸できるこの姿勢が休息に適していると考えられています。豊富な皮下脂肪と大きな肺による浮力のおかげでリラックスしたまま水面に浮くことができるようです。
実はアザラシは水中で眠ることもあり、ゴマフアザラシ「タル」が水中で顔を浸けて眠る姿はまるで丸太のように見えました。

水中で眠る姿を発見してから次の呼吸まで1分半ほど。その間、見守っていた私のほうが息苦しく感じてしまいました。
一方、ひれあしビーチで暮らすカリフォルニアアシカは水面に浮く休息行動を時折見せます。一説では、暑い時に前足を水上に出して体温調整をしているのではないかと言われています。

また、アシカの仲間であるキタオットセイは、「半球睡眠」という眠り方をしていることが近年の研究で明らかになりました。これは右脳と左脳を交代で休ませることで、体を水面に浮かせた状態で片目は水中の様子を確認しながら、もう片方の目は閉じ片側の脳を睡眠状態になっているようです。
現在、海響館では特別企画展「アシカの明日展」を開催中です。アシカの魅力やアシカとアザラシの違いなど、アシカについてたくさん紹介しています。令和8年1月7日までの期間限定ですので、お見逃しなく!
動物健康管理室
工藤健仁


