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スナメリは、イルカ?クジラ??

 スナメリのプレイングタイム(給餌解説)中に「スナメリはクジラの一種です。」という説明をすると、お客様から「ええ!」「そうなのー!」という声がよく聞こえてきます。

『結局、スナメリはイルカなの?クジラなの?』と疑問に思われた方は、私が解決しますので、続きを読んでくださいね。

 結論から先に言うと…「どっちも正解!」です。なんじゃそりゃ!と思われた方も多いと思いますが、これは少しばかりややこしい話で、実はイルカとクジラの間には明確な区別がなされていないのです。

 世界中のイルカやクジラといった鯨類は主に、口内にひげ板を持つヒゲクジラと、歯を持つハクジラの2つに分類されます。

ハクジラには体長約18m(雄)にもなるマッコウクジラから体長150cmほどのネズミイルカまで約70種が知られており、海響館で見ることのできるバンドウイルカやスナメリも、このハクジラに属する生き物なのです。

したがって、スナメリはハクジラ亜目ネズミイルカ科に属する、立派なクジラの一種。という訳だったのですね。

 ちなみに、イルカとクジラの線引きですが、大まかに体長が4mより小さいものをイルカ、それより大きいものをクジラと呼ぶと言われることがあります。しかし、最初に述べたとおりこれが明確な区別ではありません。例えばイルカと呼ばれる多くの種が属するマイルカ科には、最大で約8m(雄)にもなるシャチも含まれています。そして、シャチは英語でKiller “whale”(キラーホエール「クジラ」)といいます。ややこしい!

 いかがでしたか?海響館ではまだまだ謎の多い鯨類、そして身近な海に住んでいるスナメリについてこれからも紹介していきますので、是非スナメリのプレイングタイムにも足をお運びください!

※スナメリのプレイングタイムは1日2~3回実施(詳細はイベントスケジュールをご確認ください)

海獣展示課

木下 裕貴

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