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最長記録更新!でっかいマンボウのお話

 海響館でのこれまでのマンボウの最長飼育記録は4年2ヶ月(1522日)でしたが、現在の展示個体が、今日(6月26日)最長飼育記録を更新しました!お祝いも兼ねて、今回はマンボウのお話です。

 

 現在飼育展示しているマンボウが海響館に来たのは、2017年4月25日。私が入社したのが2018年なのでマンボウの方が先輩です。ずっとマンボウを見てきて感じるのはその人気の高さで、多くの方が水槽の前で足を止めています。そして、マンボウの様子を観察しながらお客様の声に耳を傾けると、「大きい!」「何食べているのかな?」など、マンボウに対する素直な感想や疑問が聞こえてきます。マンボウのことを知ってもらうために、その声に答えていきましょう。

 

 

「大きい!」

 そうなんです!大きいんです!海響館に来た時の全長は約90cm、体重は41.5kgでしたが、現在の全長は約154cm(2021年4月9日計測時)、体重180kg(2020年5月30日計測時)と、全長は+64cm、体重は約4倍に成長しました。野生下では、全長は約3mにまで成長し、体重は1tを超えると言われています。

 

 

「何食べているのかな?」

 野生下では、クラゲの仲間などを食べていますが、海響館ではエビとイカをフードプロセッサーでミンチ状にしたものを団子にして与えています。エサは1日3回、時間をあけて与えています。その理由は、マンボウは消化能力の低いと考えられているためです。

 

 さて、ここでいきなりですが問題です。現在マンボウは1日どのくらいのエサの量を食べているでしょうか?答えはこの話の最後に書きますので、それまで考えながら続きを読んでくださいね!

 

 

「え、何あれ!人の手?」

 海響館に来て、マンボウ水槽の真ん中から人の手がニョキ!と出てきたのを見たことがあるお客様もいるのではないでしょか?ちょっとホラー映像ですね・・・。なんで真ん中から?水槽の上はどうなっているの?もしかしてエサの時間?そんなことを思った方もいるはず!実はマンボウ水槽をBY側からみるとこうなっているんです!

 

 

 階段が真ん中まで下りているので真ん中からエサをあげていたのです!

 階段の上にいくとエサの時間だと学習しているため、自ら寄ってきます。そんな姿が可愛くて、いつもニコニコしてしまいます。

 

 さて、先程の問題、想像つきましたでしょうか?答えは・・・660g(お茶碗のごはん約4杯分)です!私は最初あの大きさでこんなに少ないのかと驚きました。皆さんはどうですか?

 

 今日、海響館でのマンボウの最長飼育記録4年2ヶ月(1522日)を更新しましたが、国内の水族館での最長飼育記録は8年2ヶ月(2993日)なので、まだまだ遠い道のりではあります。その記録更新も目指して頑張ります!

 

魚類展示課 下村菜月

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