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アマミホシゾラフグの卵から稚魚までの形態的特徴を初確認!

 

アマミホシゾラフグは2014年に新種記載されたフグの仲間で、海底に直径約2mのミステリーサークルを思わせる産卵床を作ることが知られています。この度世界で初めてアマミホシゾラフグの卵から稚魚までの育成に成功し、その記録を論文として発表しました。
アマミホシゾラフグは、これまでに産卵床の形成や、繁殖行動について詳細に調査された記録がありますが、卵及び仔稚魚の記録はほとんどありませんでした。当館では数年前から卵からの育成に取り組み、試行錯誤しながら稚魚と呼ばれるステージまで育成することに成功しました。アマミホシゾラフグはシッポウフグの仲間で、シッポウフグの仲間の仔稚魚が記録されたのも初めてであり、他のこれまで仔稚魚の研究がされているトラフグの仲間とは小棘の形成過程が異なることもわかりました。この度の研究結果は、当館の職員が投稿し、令和4年6月24日に、日本魚類学会が発行する魚類学雑誌のオンライン版で出版されました。
海響館では、実寸大のアマミホシゾラフグの産卵床や、動画解説、アマミホシゾラフグの発見から、海響館との関わりなどを展示しています。潜らないとなかなか見ることができない産卵床を是非見に来てください!

 

 

展示場所
海響館2階 エントランス

 

論文著者
園山貴之1・畑 弘己2
1)下関市立しものせき水族館,2)株式会社マリンステイション奄美
論文タイトル:飼育下におけるアマミホシゾラフグの卵と仔稚魚の成長およびフグ科他種との比較

 

掲載雑誌
魚類学雑誌 早期公開版 DOI: 10.11369/jji.22–007

 

その他
育成したアマミホシゾラフグの画像および動画の提供は可能です。
ただし、使用の際はクレジット標記と、二次使用は禁止とします。

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