海響館チリ調査隊が行く!2016

9. イスラ・ロコスのペンギン

 

 

 たくさんの海鳥たちに圧倒されていると、ギジェルモさんが近くの低木の茂みをのぞき込んでいます。横から見てみると中でペンギンが子育てをしています。初めて見る野生のペンギンです!いつも見慣れたフンボルトペンギンですが、いざ野生の姿を目にすると感動で言葉になりませんでした。

 

 

 さらに島の斜面を登っていきます。傾斜がきつく大きな岩や低木があるため、滑らないように気を付けて登っていきます。慣れているギジェルモさんはどんどん進み、また少し先で何かのぞいています。どうやら今度は大きな岩の下でペンギンが子育てしているようです。しかし、ここは海からかなり上ったところ…。フンボルトペンギンの親たちはこんな高い場所を選んで巣を作り、子育てしているのです!水族館のペンギンしか見たことのない私にはとても意外な場所でした。

 

 

 親子に見とれていると今度はギジェルモさんが海の方を指さしています。その先を見るとペンギンが泳いでいます。切りたった岸壁と高い波、しかもよく見ると頭に白いバンド模様がなく、子供のペンギンです。どうもこちらに上陸したいようですが、私たちがいるのでためらっているようにも見えます。写真を撮っていると諦めたのか、すっと潜って沖の方へ泳いで行ってしまいました。確かに島の周囲は岩場で上陸しやすい場所はないのですが、フンボルトペンギンがこんなに波の高い海で、岩場に上陸するのだということにまた驚かされました。

 

 

 今回の調査では27羽のペンギンと14羽のヒナ、そして2つの卵を確認することができました。多くの巣穴で2羽のヒナが育っていたことから、この周囲にはエサとなる魚が豊富にいることもわかりました。

 「百聞は一見に如かず」野生生息地の調査は私にとって、とても勉強になるものでした!

2017年02月19日