お魚探検隊

水族館の展示をつくる!

皆さんは遠足やデート、旅行等…それぞれ目的があって水族館にお越しいただいていると思います。そんな中、私たち飼育スタッフは、少しでも生き物たちに興味を持ってもらいたい!生き物のことを知ってもらいたい!という思いで、生き物たちの飼育や展示物の作製をしています。今回は、今年の10月末まで開催していた特別企画展を例に、水族館で新しく展示をつくるまでのお話をしたいと思います!

 

1.何を伝えたい?

まずは展示のテーマを決めます。来館者に知ってもらいたいことは何か、世間は今どんな事に興味を持っているのか…流行や最新ニュースなどをチェックし、展示のテーマを決めます。こんな時、普段見ているバラエティー番組が参考になることも!?この特別企画展では、最近ニュースなどでも話題にあがり、悪いイメージが強い「寄生虫」について、さまざまな視点から本当の姿・魅力を伝えたい!そういった思いで寄生虫について取り上げることにしました!

2.何を展示する?

テーマが決まったら、具体的に何を展示するのかを考えます。そのためにはまず私たちがそのテーマについてよく理解しなければなりません。そこでまずは様々な本や図鑑で寄生虫について調べました。さらに心強いことに、目黒寄生虫館と国立科学博物館との共同開催となり、寄生虫を研究している先生方の助言をいただく他、標本もお借りできることになりました。実際に両館に足を運び、様々な資料を集め、その中から選りすぐりの魅力的な寄生虫をチョイスしました!考えている期間中は、頭の中が寄生虫の事でいっぱい…近所のスーパーでも探してしまいます(;’∀’)

 

3.どうやって伝える?

次に、どんな人に見てもらいたいかを考えます。同じテーマでも、伝える相手により方法が変わるからです。大人向けの展示にするのか、子供でも理解できるようにするのか、重要なポイントです。今回は、「寄生虫」という奥深い難しいテーマでしたが、小学生でも理解できることを目標にしました。そのため、パペット人形を使った動画や、イラストやマンガを用いて入り込みやすい展示を考えました。

4.展示開始に向けて!

普段魚の飼育をしている私たちは、こんなに大量の寄生虫を扱った経験はありません。不慣れな作業に緊張しながら標本を設置し、どの角度から展示すればその寄生虫の特徴が分かりやすいか、どんな照明を当てたらきれいに見えるのか、試行錯誤しながら作業を進めていきます。来館者がどんな反応をするかな?ちゃんと読んでくれるかな、興味を持ってもらえるかな…

準備しながらわくわくドキドキです!

5.展示スタート!

実際に展示が始まると、私たちは来館者の反応をうかがうために会場をうろうろ…毎日SNSをチェック…リアルなお声に一喜一憂です。

今回の特別企画展は「気持ち悪いけど面白かった。」「わかりやすかった。」等、よい意見を沢山いただけました(´・ω・`)ヨカッタ…!!

中でも海響館スタッフが見つけた世界で2例目の寄生虫は、SNSでも沢山登場していました!(^_-)-☆ご投稿いただいた方ありがとうございました!

6.早くも展示終了。。。

頑張って準備をした分だけ、片付けの時は切なくなります。今回も、お借りしていた寄生虫標本が返っていく時は、涙が出そうになりました(´・ω・`)。。

ですがそんなことは言っていられません。次の展示を考えなければ!水族館は、レクリエーション施設でもあり、学習・教育施設でもあります。楽しみにこられた来館者に、少しでも何かを学んでもらいたい、感じてもらいたい!そんな思いで日々新しい展示やイベントを考えていきます!
これからも、皆さんに新しい情報を発信できるように頑張りますので、是非海響館のイベント情報をチェックして下さいね( *´艸`)

 

魚類展示課 園山はるか

2018年11月24日