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第83回     『海豚・海驢・海豹・砂滑』        

問題  
   1.海豚
   2.海驢
   3.海豹
   4.砂滑

みなさん、この4種類の漢字が読めますか?
実はこれら全て、海響館にいる動物たちなのです。

答え  1.イルカ
    2.アシカ
    3.アザラシ
    4.スナメリ   
         です。
 みなさんがよく知っている動物たちですよね?
 よく知っている動物なのだから、漢字もよく知っている漢字を使って表したらいいのに、何故、こんなにも難しい漢字で動物たちを表すのでしょうか?そして、その使われている漢字を一つずつ見てみると、「海」や「砂」はよく知っている漢字ですが、それ以外はとても難しい漢字です。実はこの漢字を使う、ちゃんとした理由があったのです。

 まずは、「海豚=イルカ」。イルカは「海=ウミ」と「豚=ブタ」という漢字が使われています。この4種類の中でもみなさんが一番知っている漢字が使われているのではないでしょうか。理由は漢字そのまま、海に棲んでいて丸みを帯びた豚に似た生き物という理由です。私にとってイルカは、流線型でスレンダーというイメージ。昔の人には、イルカと豚が似ているように見えていたなんて驚きです。それとも、昔のイルカは今のイルカよりも太っていたのでしょうか?また、味が豚に似ているからこの漢字が使われるようになったとも言われているようです…。

海豚=イルカ(バンドウイルカ)
海豚=イルカ(バンドウイルカ)

 続いて「海驢=アシカ」。アシカは「海=ウミ」と「驢=ウサギウマ」という漢字。理由の前に、まず「ウサギウマ」って何??と思いますよね。「ウサギウマ」とはロバの別名です。そして理由はこれも漢字そのまま、海に棲むロバという意味です。ちなみに「驢」一文字だとウサギウマ、「驢馬」だとロバと読むそうです。更に、勉強になりました。

海驢=アシカ(オタリア)
海驢=アシカ(オタリア)

 そして「海豹=アザラシ」。アザラシは「海=ウミ」と「豹=ヒョウ」という漢字が使われています。理由は海に棲むヒョウで、ヒョウのように体中に斑点があることから、このように表されるようになったそうです。私はアザラシの理由が一番納得することができました。海響館にいるゴマフアザラシたちを見ると、みなさんも納得できるはず。でも、見た目がヒョウに似ていても性格は全然違って、のんびりしています。

海豹=アザラシ(ゴマフアアラシ)
海豹=アザラシ(ゴマフアアラシ)

 最後は「砂滑=スナメリ」。スナメリは「砂=スナ」と「滑(る)=すべ(る)」という漢字が使われています。私はスナメリが漢字で書けるということが、とても驚きでした。そして、スナメリはイルカ、アシカ、アザラシの見た目からの理由とは違って、泳ぎ方からの理由でした。その理由とは、海底の砂を舐めるように甲殻類を取り、海底の砂の上を滑るように泳ぐことからです。理由にもいろいろとあるのですね。

砂滑=スナメリ
砂滑=スナメリ

 この4種類以外にも漢字で書ける動物はたくさんいます。調べてみると、意外な理由が隠されているかもしれません。

海獣展示課 白髭 萌
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