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第82回     『イルカの肌の話』        

 まだまだ残暑も厳しいですがみなさん今年の夏はどこかに遊びに行きましたか?海や山へ遊びに行かれた方も多いと思います。夏の太陽は日差しが強いので肌のお手入れに気をつけている方もたくさんいらっしゃることでしょう。
 今回はイルカの肌のお話です。

 イルカたちのお肌は犬や猫あるいは私たち人間のような陸上で暮らすほ乳類と比べるとずいぶん違います。イルカたちのお肌の表面には「毛」が生えておらずツルツルとしています。そして、実際に触ってみるとゴムの様な強い弾力があります。海響館では通常タイム・Aタイムでは各回アクアシアター終了後にお客様にイルカに触っていただく『ドルフィンタッチ』というイベントを実施しているのですが、実際に触ったお客様からも「ゴムみたい!」といったコメントをたくさんいただいています。この弾力は『表皮』と『真皮』の2層の皮膚とさらにその下にある脂肪層によって生み出されます。そして、この弾力はイルカたちの生活にとても役に立っているのです。
 イルカたちが暮らす水の中は空気中に比べると密度がとても大きく、約800倍の密度があるといわれています。そのため水の中は空気中よりも大きな抵抗を受けます。水の中を進むときにはまわりに「渦巻流」ができ、これが水の中を進むときの抵抗になります。この抵抗は一定ではなく水の流れがある速さを越えると急激に強くなったり少し弱くなったりとランダムに変化していきます。イルカたちの弾力のある肌は抵抗が強いときは大きくへこみ、抵抗が弱いときは小さくへこむことによって肌を伸び縮みさせ効率よく水の抵抗を減らしていくことができるのです。また、イルカがはやく泳げる秘密の一つにイルカたちのお肌からは水をはじく油のようなものが出て水の抵抗を減らすのに役立っていると言われています。


イルカの肌
バンドウイルカ

 このように水の中での生活に適応しているイルカたちのお肌ですが、長時間水に濡れない状態が続くとお肌が乾燥して火傷のような状態になってしまいます。海響館のイルカたちはステージに上がって来ることがあってもお肌が乾燥しないうちにプールの中へと戻っていきます。
 みなさんも海響館に来てぜひイルカたちのなめらかで弾力のある肌を実際に感じてみてください。海響館で実施している『ドルフィンタッチ』は海響館に入館された方でイルカに触りたいと希望される方にくじを引いてもらう抽選方式となっています。実施する時間や定員などがありますので、詳しくは海響館の受付カウンターで訪ねてみて下さい。希望者の方が全員触れるとは限りませんが、体験してみる価値はきっとあると思いますよ。

海獣展示課 須藤 怜
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