イルカたちのお肌は犬や猫あるいは私たち人間のような陸上で暮らすほ乳類と比べるとずいぶん違います。イルカたちのお肌の表面には「毛」が生えておらずツルツルとしています。そして、実際に触ってみるとゴムの様な強い弾力があります。海響館では通常タイム・Aタイムでは各回アクアシアター終了後にお客様にイルカに触っていただく『ドルフィンタッチ』というイベントを実施しているのですが、実際に触ったお客様からも「ゴムみたい!」といったコメントをたくさんいただいています。この弾力は『表皮』と『真皮』の2層の皮膚とさらにその下にある脂肪層によって生み出されます。そして、この弾力はイルカたちの生活にとても役に立っているのです。
イルカたちが暮らす水の中は空気中に比べると密度がとても大きく、約800倍の密度があるといわれています。そのため水の中は空気中よりも大きな抵抗を受けます。水の中を進むときにはまわりに「渦巻流」ができ、これが水の中を進むときの抵抗になります。この抵抗は一定ではなく水の流れがある速さを越えると急激に強くなったり少し弱くなったりとランダムに変化していきます。イルカたちの弾力のある肌は抵抗が強いときは大きくへこみ、抵抗が弱いときは小さくへこむことによって肌を伸び縮みさせ効率よく水の抵抗を減らしていくことができるのです。また、イルカがはやく泳げる秘密の一つにイルカたちのお肌からは水をはじく油のようなものが出て水の抵抗を減らすのに役立っていると言われています。