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第78回      お帰り、ダン君

 出会いと別れの季節の春、海響館でも“再会”という出会いがありました。バンドウイルカのダンが、海響館に帰ってきたのです。

 ダンは2007年5月30日から、福岡県にあるマリンワールド海の中道で生活していました。それは、繁殖を目的に動物を移動させる
 『ブリーディングローン』を行っていた為です。海響館からはオスのバンドウイルカ“ダン”がマリンワールド海の中道へ、マリンワールド海の中道からはメスのスナメリ“サラ”が海響館へやって来ています。そして、マリンワールド海の中道のメスのバンドウイルカが妊娠していることが分かり、ダンは目的を達成したため、海響館に帰ってくることとなったのです。
 2008年3月26日、ダンの到着時刻は10時30分。スタッフみんなで、そわそわしながら到着を待ちました。帰ってくるダンに、お帰り!!という歓迎の思いもありましたが、果たして海響館での生活を、そしてここの仲間達のことを覚えているのだろうか?また長い移動の後で上手く泳げるのだろうか?という様々な不安な思いもありました。もしかしたらダンも、一体どこへ行くのだろうか?どんな仲間に会うのだろうか?と不安に思っていたのかもしれません。 様々な思いを巡らせている間に、ダンを乗せたトラックが到着し、いよいよ再会です。慣れない移動のせいか、少し疲れているように見えましたが、体の色つやは良く、元気そうな姿にほっとしました。 健康状態を把握するため、尾ビレから採血を行った後、いよいよプールへと搬入。ゆっくりとプールに入ると、私たちの心配をよそに、力強く尾ビレをふり泳ぎ始めました。しかも、お腹が空いていたのか、すぐにトレーナーから魚を食べ、泳ぐ勢いはどんどんと増していきました。しばらくすると、メスのアルカとブーブー言い合って挨拶(?)をしていました。およそ10ヶ月ぶりに対面した2頭はいったいどんな事を話していたのでしょうか? 海響館のプールで生活する他のバンドウイルカ達とも再会を果たし、ダンはプール全体をゆったり泳いだり、他個体と並んで泳いだりし、自分が以前に生活していた場所に帰ってきたことを実感したことでしょう。私もダンの泳ぐ姿をみて、海響館での生活や仲間の事をちゃんと覚えていてくれたと感じ、安心しました。 そして、アクアシアターでは、早速様々なパフォーマンスを見せてくれました。今では、コンビを組むアルカとの息を合わせた連続ジャンプや、お水の上を飛び越えるウォーターハードルジャンプなどを得意げにやってくれます!!さらに、ダイナミックな後方宙返り(サマーソルト)も以前と同じように見せてくれます!!

トラックに乗ったダン
トラックに乗ったダン
クレーンで吊られて、プールへ
クレーンで吊られて、プールへ
搬入後、トレーナーから魚をもらう
搬入後、トレーナーから魚を貰う
左体側の白い傷跡が特徴
左体側の白い傷跡が特徴
ダイナミックな後方宙返り
ダイナミックな後方宙返り
アルカとのコンビネーションジャンプ
アルカとのコンビネーションジャンプ

 自信に満ちたダンのパフォーマンスを皆さん見に来て下さい!!ダンは体の左側に白い模様があるので、すぐに見つけることが出来るはず!!

海獣展示課 松井 益美
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