[最新一覧へ]
第76回    ヒカル、誕生日おめでとう☆

 ゴマフアザラシのヒカルの1歳の誕生日が近づいてきました。昨年の2月25日に生まれ、海響館では2番目に生まれたほ乳類でした。ヒカル君は、小樽水族館(北海道)生まれのお父さんアザラシのタルと宮島水族館(広島県)生まれのお母さんアザラシのマルの次男です。この1年間を振り返ってみると、あっという間でした。生まれるまで私たちは、マルの“エコー検査”を定期的に行い、日に日に大きくなっていく姿を確認したり、マルのお腹の中で元気一杯に動いている様子(胎動)を見て興奮したり、まるで我が子の誕生を楽しみに待っている父親の気分で、今か今かと待ち望んでいました。

 いよいよ2月22日、マルの体温が低下し出産の兆しが見えてきたので、私たちスタッフは24時間体制で観察を開始しました。日中は水族館の解説ボランティアさん、夜間から朝まではスタッフが観察を行いました。そして、25日の6時25分無事出産。私は家で寝ていたので、電話連絡後すぐ海響館に向かいました。連日の夜間の観察から寝不足で疲労もピークでしたが、生まれてすぐのヒカルを見ると、疲れがどこかに吹っ飛んでしまうくらい、愛くるしい顔をしていました。ヒカルは、本能のまま母親の乳首を探し、出産後78分で上手にお乳を飲みました。2日後には泳ぎ始め、それからは毎日上陸したり泳いだりお乳を飲んだり寝たりの繰り返しでした。
 アザラシの授乳期間は1ヶ月くらいで終わり、授乳が終わると早速、餌を食べる練習が始まります。まだまだ乳が恋しいのか、魚は全く食べてくれず私たちは色々な工夫して約1ヶ月間毎日奮闘した結果、ようやく4月中旬過ぎに魚を少しずつ食べてくれる様になりました(第73回参照)。
エコー検査で見たヒカル
エコー検査で見たヒカル
産まれた直後のヒカル
産まれた直後のヒカル
 そんなヒカル君が、もう1歳になります。あんなに食べなかった魚も今ではパクパクと食べ、最近ではもっとちょうだい!!と言わんばかりに、食事の時間が終わってもトレーナーに近づいてきます。見た目も丸々としていますが、体重は47.5kgと生まれた時の約4倍まで大きくなり、トレーニングも順調に進んでいます。ヒカルの最近のブームは敬礼のポーズで、何かあると敬礼をしてくれます。そんなとっても元気一杯でチャーミングなヒカルを、みなさんぜひ見に来て下さいね。

1歳の誕生日おめでとう!
1歳の誕生日おめでとう!

海獣展示課 河村 景子
[最新一覧へ]