第61回 大きくなぁーれ!!

 冷たい風が吹き、冬の始まりです。皆さん風邪は引いていませんか?
さて今回は『マロン』についてご紹介しましょう!!
 マロンは2005年6月21日に海響館のペンギンプールで孵化したフンボルトペンギンの名前です。そしてこの『マロン』という名前は、海獣展示課のスタッフによって考えられ、同年9月28日に命名されたのです。

 現在海響館には、マロンを含めて25羽のフンボルトペンギンがいます。卵は2005年5月12日に産卵されたのを確認しました。卵の重さは113gでした。
 フンボルトペンギンの卵は親ペンギンのお腹の下で温められながら成長していきます。そして40日ほどたつと孵化します。マロンの卵は産卵から
37日目の6月17日に、はし打ち(雛が卵の殻を内側からつつく行動)を確認し、孵化が近づいてきたことが確認されました。
 そして6月21日、ついに孵化したのです。ペンギンの雛は生まれてからもしばらくの間、親ペンギンのお腹の下で温められて生活します。そのため、なかなかマロンの姿を見ることは出来ませんでしたが、元気よく鳴く声は毎日のように聞こえていました。時おり、お腹の下から見えるマロンの姿はとても小さかったです。生まれてから2〜3ヶ月ぐらいは、全身を綿羽という灰色の柔らかい毛でおおわれ、親ペンギンとはずいぶんと違った姿をしています。
 ペンギンの雛は、自分で魚を食べるようになるまでの間、親ペンギンが食べた魚の吐き戻したものを食べます。マロンは生まれた翌日には親ペンギンからご飯をもらっているのを確認しました。マロンの成長は早く、見る見る大きくなり、孵化してから18日目の7月8日には2本足で立ち上がる姿を確認しました。その10日後には、もうしっかりと2本足で歩けるようになりました。8月11日には体重測定を行い、生まれて51日目にして体重は1.75kg、8月15日には始めてプールで泳ぐなど、順調な成長ぶりを見せてくれました。夏が終わる頃には、スタッフの手からもキビナゴを食べ食欲旺盛な様子でした。9月16日には全身の綿羽が抜け落ち、現在の姿のマロンになり、10月24日の体重測定では3.45kgにもなり、体の大きさはすっかり他のペンギンたちと同じくらいになりました。
お腹の下のマロン
お腹の下のマロン
親とマロン
親とマロン
ご飯をもらうマロン
 ご飯をもらうマロン

マロン
マロン

 最後に、ペンギンプールにいる25羽のペンギンたちの中からマロンを見つける方法を紹介しましょう。お腹に注目してみてください。フンボルトペンギンたちはお腹に黒くUの字をさかさまにしたような帯状の模様があるのが特徴ですが、生まれたばかりの雛にはまだ帯状の模様はなく、黒の斑点模様しかありません。マロンは来年の夏の換羽が終わると、この特徴が現れるので、今は黒の斑点模様しかありません。その為、お腹に注目してみるとすぐに見つけることが出来るのです。こんな元気なマロンに会いに皆さんぜひ海響館に遊びに来てくださいね。

海獣展示課 松井 益美
[最新一覧へ]