
第56回 海豹四季折々(アザラシしきおりおり)
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最近、ずいぶんと暑くなってきました。海響館に来られるお客様も半袖の服の方が目立つようになってきました。今がちょうど季節の変わり目ですね。今回はゴマフアザラシたちの四季のお話です。
海響館のゴマフアザラシたちは水族館内2階にあるアザラシプールで暮らしています。建物の中にあり、冷暖房も備えているので屋外と比べると1年を通じて大きく気温が変わることはありません。しかしアザラシプールの海水は季節により水温を変えていきます。いきなり大きく変わることはありませんが、夏が近くなるにつれて水温を徐々に上昇させていきます。ゴマフアザラシは北太平洋の寒い海で暮らしているアザラシの仲間なので、暑い夏は嫌いみたいです。ちょっとぼんやりしてることが多くなったり、食欲も減ってきます。夏が終わり冬が近くなってくると、水温をゆっくり下げ、夏とは違い食欲もあがっていきます。夏と秋では同じご飯の量を食べていても秋頃の方がよく体重が増えます。寒い季節に備えて、体に脂肪を蓄えようとしているんですね。そのため冬は1年で一番コロコロと太ったアザラシが見られます。
外の寒さが少し和らいできた3月頃から5月頃にかけてアザラシたちは繁殖期(はんしょくき)この時期はお嫁さんを探すための季節なので男の子たちはなんだかソワソワして落ち着きが無くなってくるのです。
繁殖期が終わると衣替えの季節が訪れます。一見するとツルンとした印象があるアザラシですが、全身がびっしりと毛でおおわれています。彼らの衣替えはこの毛がすべて生え替わるんです。これを『換毛』といいます。足の周りやお腹といったよく動かす部分から生え替わっていき、全部生え替わるにはだいたい1ヶ月ぐらいかかります。普段は水の中で過ごすことのほうが多いアザラシたちですが、換毛にはたくさんの体力を消耗するため、陸上にあがって休んでいることが多くなってきます。いつも体が濡れている姿を想像しがちな彼らですが、乾いている姿を見せてくれるのはこの季節だけなんです。乾いた姿は毛がフワフワしていてぬいぐるみみたいになります。 |
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写真で見比べるとわかると思いますが換毛の前と後では毛の色が全然違うことがわかります。1年間使ってきた古い毛を捨てて新しい毛でまた1年を過ごしていくんです。しかしこの新しい毛も1,2ヶ月もすると徐々に汚れてきて換毛前と同じ色に戻ってしまいます。
みなさんも水族館に四季を通じて足を運んでみればちょっとした発見があるかもしれませんよ。
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