このスナメリというクジラ、大きくなっても2m程にしかなりません。つるるんっとした体にまーるい頭、そして他のクジラの仲間のように背びれを持たないのが特徴です。海響館では、このスナメリを中心に、調査や研究などの活動を行っています。
その活動の一つに、自然界で死んで海岸に打ち上げられたスナメリの調査があります(写真2)。 死んでしまった個体からは、実に多くの貴重な情報を得ることができます。例えば、胃の中に残っている食べ物。これを詳しく調べることで、スナメリが自然界で食べている食べ物が分かります。自然界で食べている食べ物が分かると水族館などで飼育しているスナメリに与える餌のヒントにもなります。
また、脂肪や筋肉、肝臓には環境ホルモンといわれている物質が蓄えられています。これらを分析することで海の状態を知ることもできます。
山口県や北九州市の周辺では、死んでしまったスナメリの発見が年間に15頭前後ありますが、スナメリ以外にも、ハナゴンドウやオウギハクジラ、ミンククジラなどの報告もあります。そして、死んでいるクジラが発見されることがあれば、生きている状態で発見されることもあります。それは、漁師さんの網に生きたまま絡まってしまったり、生きた状態で海岸に打ちあがってしまうことがあるのです。 私達は、そんなイルカやクジラたちのレスキュー活動も行っています。網に絡まっていたり、海岸に打ちあがったイルカやクジラは、そのまま海に帰しても病気になったり、死んでしまうことがあります。しかし、適切な処置をすることができれば、命を助けることができます(写真3・4)。
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| 写真1 スナメリ“ひびき” |
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| 写真2 打ち上げられたスナメリ |
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| 写真3 レスキュー風景 |
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| 写真4 レスキュー風景 |
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