第46回 イルカたちは寝るの?

もちろん、イルカたちは寝ます。でも、陸上の哺乳類もちろん人間とも寝方が違いますよ。

海響館のバンドウイルカとスナメリは休んだり眠るといった動きを見せてくれます。水族館閉館後の夜遅くになるとバンドウイルカがアクアシアターのプール水面や底で体を休めている姿を見ることができます。

実際のところイルカたちがどのように寝ているか、また自然海や水族館で体を休めているのかは近年のイルカたちの脳に関する研究が行われるまで未知の世界でした。その研究によると、バンドウイルカは寝ている間に彼らの脳の半分を休め、残り半分は取り巻く周囲の環境に気を向けていると言われています

この睡眠行動は、一方では集団生活の中で体を休め、休んでいる間も水面に浮上し呼吸し続ける一面と、サメといったようなイルカたちにとって外敵に気を向けるといったことからこのような進化を遂げてきました。一方の脳が働きもう片方が休んでいるといった能力は鯨類に特有なものなのです。この研究はバンドウイルカにおいて行われてきましたが、他の鯨類にもこれに似たような行動を示していることから鯨類全般的にある睡眠方法だと推測されているのです。

アルカちゃん熟睡中?
ちょっと違う寝方
一日の始まり
海響館のイルカたちは1つの睡眠パターンというより、それ以上に多くのパターンを持っていて、特定のイルカが先立って色々な寝方を見せてくれるので、スタッフには大変好評です。例えばアルカは夜間の大部分の時間を1階のアクリルガラスから見えるプールの底に横たわっています。時々、他のイルカが既に“アルカの場所”を取っていたり、その場所で寝ようとするとアルカは激怒します。他のパターンはプール水面中央に浮かび水流に身を任せ流されてプールを周回したりしています。また他のイルカたちと一緒に水流に向かってゆったりと体を休めながら泳いでいます。

睡眠中や体を休めている間はだいたい1〜3分おきに呼吸を行うために水面に浮上してきます。そして朝がくるとプールを元気いっぱいに泳ぎ回ったり、いつもの日常が訪れるのです。

海獣展示課 グラント エイブル
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