第41回 胡麻斑海豹(ゴマフアザラシ)成長報告

 今回のイルカ君・アシカ君は今年の2月22日に生まれたゴマフアザラシの赤ちゃんの成長ぶりを報告したいと思います!
 6月6日にようやく名前も「ハル」ちゃんに決まりました。さてこのハルも生まれてもうすぐ4ヶ月が経とうとしていますが、その成長ぶりには目を見張るものがあります。生まれたばかりのときはクリーム色のフワフワとした毛に包まれていましたが1ヶ月もすると全て抜け落ち、今ではお母さんのマルと同じ立派なゴマフアザラシの模様になっています。
 ハルは生まれてからすぐにお母さんからミルクをもらうようになりました。アザラシのミルクには脂肪分がたっぷりと含まれておりその量は人間の母乳の10倍と言われています。それだけ栄養たっぷりのミルクを飲んでアザラシの赤ちゃんは一気に大きくなるんです。実はゴマフアザラシのお母さんが赤ちゃんにミルクをあげる期間はとても短く、わずか2〜3週間たらずしかありません。
ゴマフアザラシの「ハル」
ゴマフアザラシの「ハル」
換毛中のハル
換毛中のハル
こんなに短いのは本来、流氷の上で子育てをするゴマフアザラシが流氷が溶けてなくなるのと同時に子育てが終わることに適応した特徴なんです。短くてもそのぶん濃い愛情をもらってゴマフアザラシの赤ちゃんは大きくなっていきます。ハルも生まれた直後は10キロ前後と考えられていた体重が1ヶ月もすると28キロをこえました。そして、しばらくするとハルがミルクをもらっている様子が確認されなくなりました。こうなるとそろそろ魚を食べはじめる時期なので、さっそくハルにも魚をあげてみました。すると口には入れるのですがなかなか飲み込もうとはしません。
どうやら噛んで遊んでいるようでした。私達も生きているイワシやアジなどを水槽の中に放してみたりとなんとか興味を引こうと色々と試してみましたが、やはりなかなか食べてくれませんでした。そうした状態が1週間ほど続いた後、ようやく1匹の生きイワシを食べました!
 1匹食べると今まで食べていなかった分を取り戻すかのようにたくさん食べはじめ、すぐに飼育スタッフの手からも食べるようになりました。今では1日に3キロも魚を食べています。体重もどんどん増えていき6月1日に計った時は34.5キロにもなっていました。体重だけでなく体長(身長)もどんどんのびています。生後1ヶ月して初めて計った時には98センチしかありませんでしたが、今では119センチもあるんです。
 すくすくと育っているけどやっぱりまだまだ子ども。落ちてくる水滴にじゃれてみたり、餌の入ってるバケツをのぞきこんでみたりと何にでも好奇心旺盛です。スタッフやマルと一緒に遊んでいる様子もよく見られます。ときにはガラス越しにお客さんとも遊んでいる時だってあるんです。ガラス越しでも手の動きなどよく見えるみたいで気になるお客さんがいたら追いかけたりして遊んでいます。みなさんもハルの成長ぶりを見にぜひ来てくださいね。
体長測定
体長測定
トレーナーと仲良し
トレーナーと仲良し

海獣展示課 須藤 怜
[最新一覧へ]