第4回 バンドウイルカってどんなイルカ?
 海響館にいるイルカ達はみんな、「バンドウイルカ」っていう種類のイルカたちです。では、その「バンドウイルカ」ってどんな種類のイルカなのでしょうか?

 私たちと同じほ乳類に属するバンドウイルカは、「イルカ※」と名前が付くものでは一番大きな種類で、成長すると普通体長2.7〜3.3メートルに達します。中には長さ3.9メートルで体重275キロ!という超ジャンボサイズのバンドウイルカもいたとか!生まれたばかりのバンドウイルカでも1.0〜1.3メートルもあるとのこと。 バンドウイルカ写真
 私たち人間が生まれてくるときは大体0.5メートル程度だから、なんと2倍の大きさです。ちなみに、海響館のイルカ達は体長2.6メートル程あります。
 では、体の特徴を見てみましょう。背中にあるちいさな背ビレと、短いくちばしを持つことが大きな特徴です。体の色は、体のほとんどが黒っぽい色で、おなかの部分は白っぽい色をしています。しかし、この体の色は個体によって少しずつ違いが見られます。そこで、その違いに注目して、“すこし口の周りが黄色っぽいのはティアラ”、“体の色が他のイルカたちより薄めなのはパール”・・・など、個体を区別するときの目印にしています。

バンドウイルカの体
バンドウイルカ 左側 バンドウイルカ お腹側
左側面 おなか側

 バンドウイルカは世界中いろんな所に生息しています。日本にも生息していて、夏には北海道より南、冬には東海・北九州より南の海域でみられます。また、群を作って生活することが知られています。群の大きさは、すんでいる所によって大きく異なり、浅いところでは数頭から10頭、深いところでは約25頭の群をつくります。時には数百頭の大きな群を作ることもあるそうです。 オスは10〜12才(体の長さ2.2〜2.4メートル)で、メスは5〜12才(体の長さ2.4〜2.6メートル)で成熟(せいじゅく)します。成熟したメスは2〜3年に1回子供を産みます。妊娠(にんしん)期間は約12ヶ月間で、その間に赤ちゃんはお母さんイルカの体の中ですくすくと育っていくのです。生まれてくるとお母さんイルカは人間のお母さんと同じように赤ちゃんイルカにおっぱいをあげて育てます。約一年間、赤ちゃんイルカはお母さんイルカや群のなかのおばさんイルカによって大切に育てられるのです。
 泳ぎは得意中の得意で、餌を探しているときは時速6キロメートル、最高で時速25キロメートルのスピードを出すこともできます。また、大きな波に乗って遊んだり、数メートルのジャンプをしたりします。海響館で行っているアトラクションの中でもイルカ達は助走をつけて高さ6メートルものすばらしいジャンプを見せてくれています。私たちにとっては、危険だと思われるような行動も、彼らには楽しい遊びのひとつなのかもしれませんね。

 今回書いた特徴はほんの一部にすぎません。みなさんも、是非海響館に来て、実際に自分の目で見てここにかかれていないたくさんの特徴を探してみませんか?きっと、もっともっとイルカ達のことが好きになるはずです。(※クジラ目に属する生きものたちの中で、体の長さ4メートル程度を基準に、これより大きい物をクジラ、小さい物をイルカと呼び分けています(中には例外もあります。)

海獣展示課 河村 景子

ジャンプするイルカたち
アクアシアターでジャンプするイルカ達

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