第31回 今年もやります

 海響館では、毎年夏限定のサマーバージョン アクアシアターを行っていますが、今年もその季節がやってきました。夏休み中は、私達スタッフが水中に入り動物たちと一緒にパフォーマンスを行います。私達が「水中に入る」という事で、お客様には通常とは違った夏らしいアクアシアターをお伝え出来るように頑張っていますが、実はその裏には色々な苦労があるのです。
 例えば、イルカがトレーナーの足の裏を押してプールを1周する“フットプッシュ”では、私達が集中していないとプールの壁に体が当たったり、プールの外に飛び出るという様な事も考えられます。
 そして、動物たちの機嫌が悪い時は、イルカでは尾鰭で蹴られたりする恐れもあります。ですから、私達は、いつもより更に集中して注意して練習をしています。もし何か起こった場合でも対処が出来るように1人では絶対練習を行いません。また、動物たちの練習ばかりでなく、水中では特に私達スタッフの技術が非常に重要になってきます。
フットプッシュ
イルカスタンディング

 動物が完璧な動きをしても私達が出来なければ、せっかくの素晴らしいパフォーマンスをお客様にお見せできません。ですから、私達自身の練習がとても必要なのです。その他には、夏休み中のアクアシアターは通常より回数が増え、私達は1日中ウエットスーツを着て激しく動くので、特に関節部分が赤くなり、ヒリヒリとする痛みが出てきます。しかし、私達が笑顔で頑張れるのは、やっぱり沢山のお客様に見て喜んで頂きたいからと、実際にお客様から温かい拍手が頂けるからです。 
 今回、ほんのわずか裏側をご紹介しました。でも、私達スタッフも『沢山の努力』や『苦労をしている』という事を伝えたいのではなく、笑顔の裏に隠された多くのことを知ってもらい、より興味深く、そしてより楽しんで頂きたいのです。私達そして動物たちとが一体となった夏限定のアクアシアターをぜひ見に来て下さい。お客様にお会い出来る事を心よりお待ちしております。

海獣展示課 河村 景子
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