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第81回 なぞの生物?!「タイのタイ」


 「2005年1月23日(日)に、サポーターズクラブ会員を対象とした煮魚教室「食べながら魚の骨をとってみよう〜家でもできる魚類学〜」を開催しました。今回で第3回目となりましたが、7組25名の方が参加してくださいました。
 煮魚教室では、ご家庭でも魚をおいしく食べながら骨についても楽しく勉強することができるということを知っていただく催しで、今回はマダイの頭のあら煮を作って、頭にあるたくさんの骨を取り出していただきました。
煮魚教室の様子 今回使用したマダイ 骨を取り出す様子
 ところで、みなさんは最近魚を食べていますか?!お刺身、焼き魚、煮魚…。色々な食べ方がありますが、骨を探しながら魚を食べることってなかなかないですよね。一言で「骨」と言っても、色々な形があって大きさもさまざまです。また、骨にもそれぞれ名前がついています。
ヒゲハギ
取り出した骨

 みなさんは、「タイのタイ」という言葉を耳にしたことありますか?
 これは、魚の鰓蓋(さいがい)付近にある烏口骨(うこうこつ)と肩甲骨(けんこうこつ)という骨が、魚(タイ?)のように見えることから「鯛中鯛」、つまりタイの中にあるもう一つのタイという意味で、こう呼ばれるようになったようです。一説では、この「タイのタイ」をお財布に入れておけば金運が良くなり、お金が貯まるとか。「タイのタイ」はサンマやイワシなどみなさんが普段よく食べている魚にも存在します。しかし、この骨は胸びれを動かす筋肉を支えるための骨なので、ウツボのように胸びれが退化してしまった魚には見られません。また硬骨魚類にしかないため、サメやエイなどの軟骨魚類には存在しないんですよ。
 煮魚教室では、参加されたみなさん上手にこの「タイのタイ」を取り出すことができたようです。みなさんもいろんな魚で「タイのタイ」を探してみてはいかがでしょうか?また、次に取り出した骨の保存方法を紹介します。この保存方法は他の骨でも応用できるので、興味のある方はぜひやってみて下さい。
鯛中鯛 タイのタイ

「タイのタイ」保存方法
用意するもの:マダイの頭(胸びれがついているもの)、竹串、歯ブラシ、新聞紙、防虫剤(衣類用)
(1) 魚の頭(魚の頭は煮付けにすると、周りの肉がとれやすいです!)の胸びれ部分にある「タイのタイ」をとりはずす。この時、烏口骨と肩甲骨とがはずれないように注意して下さい!
(2) 竹串を使って、骨についている肉や神経を取り除き、水を流しながら歯ブラシで軟らかい組織を完全に取り除く。(組織を完全に取り除かないと乾燥した後、臭いが残ります。)
(3) きれいになったら、新聞紙の上で骨を日陰で十分に自然乾燥する。
(4) 十分に乾燥したら、衣類用の防虫剤と一緒にビンや箱に保存する。
 最後に、魚嫌いの方に聞くと、魚を食べないのは細かい骨をとるのが面倒だから…という声をよく耳にします。魚を食べる時にこんなことを知っていれば、もっとおいしく、且つ楽しみながら魚を食べていただけるのではないでしょうか?


魚類展示課 野村美沙紀

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