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第78回 2005年は酉年ですね


 申年もあとわずか、皆さんはどんな年でしたか?1年前には「お魚探検隊」で申年にちなんだ生きものとして、ダルマオコゼ(カサゴ目オニオコゼ科)、ニシキアマダイ(スズキ目アゴアマダイ科)、ダイナンギンポ(スズキ目タウエガジ科)たち魚の仲間を取り上げました。

2005年は酉年。海響館の酉(鳥類)いえば、「フンボルトペンギン」となるでしょう。2階熱帯雨林の川水槽には「ペンギンテトラ」も群れをなしています。

それでも、魚の中の酉をついつい考えてしまうのは、かなしい性、職業病かもしれません。海響館の生き物から魚の酉たちを紹介します。少々、お付き合い下さい。


タカノハダイ(スズキ目タカノハダイ科)
主に南日本に生息する磯魚です。体に黒茶色の斜めの縞を持ちます。この模様が鷹之羽(根)に似ていませんか?尾鰭の白い斑点がよりそれっぽく見えるように感じます。響灘には幼魚、成魚共に出現します。下関では、“きっこり”“せんちんぼうゆう”の呼び名を持ちますが意味はわかりません。ミギマキという近似種がいることに対し、タカノハダイのことを“ひだりまき”と呼ぶこともあります。
タカノハダイ
タカノハダイ

ツバメウオ(スズキ目マンジュウダイ科)
「ブーメランみたいな魚が捕れた」と2004年11月初旬に連絡がありました。全長1メートルまで成長しますが、幼魚では背鰭と臀鰭が長く、まさにブーメランのようになっています。例年秋に響灘に全長20センチのツバメウオが姿を現します。
ナンヨウツバメウオの幼魚

ウミスズメ・シマウミスズメ(フグ目ハコフグ科)
主に熱帯域に生息します。ハコフグの仲間は、せわしなく胸鰭を動かし泳ぎます。そんな姿がスズメを連想して名付けられたのかもしれませんね。はじめて目にしても、どことなく愛嬌のある面持ちは不思議と身近にいる生き物といった印象を持ちます。
もう1種フグの仲間で紹介したいのが、カラス(フグ目フグ科)です。トラフグに比べて黒い模様の占める割合が多いのが特徴です。現在では、資源量が激減し生きた姿を見ることはとても難しい種です。フグ科魚類は癒合歯をもち、その形態は鳥のくちばしにもたとえられます。
ウミスズメ
ウミスズメ

クマドリ(フグ目モンガラカワハギ科)
南日本〜熱帯域に生息します。言葉の響きより取り上げました。体全体は緑色、鮮やかなオレンジ色の線を持つのが特徴です。“クマ”はクマノミなどと同じ語源を持つのかもしれません。その他似たような名前を持つものとしては、クマドリイザリウオ(アンコウ目イザリウオ科)、ヤマドリ(スズキ目ネズッポ科)たちがいます。
クマドリ
クマドリ

デバスズメダイ・ネッタイスズメダイ・ミスジリュウキュウスズメダイ(スズキ目スズメダイ科)
主に熱帯域に生息します。日本にはスズメダイ科魚類は約90種が確認されています。海響館のサンゴ礁水槽にも約10種のスズメダイたちがいます。どの種も全長10センチ程度の小型種であり、群れを形成し、せわしなく泳ぎまわります。また小さな口を持ち、食事の際には水面まで上昇してパチパチと音をたてることもあります。そんな姿は“すずめ”を連想してしまいます。下関では夏〜秋になるとスズメダイ、マツバスズメダイたちが姿を現します。

オウムガイ(軟体動物門頭足綱オウムガイ科)
フィリピン、フィジー、ニューカレドニア、パラオなどに生息します。オウムガイの殻は、死後、浮遊性があるため、その殻は、暖流にのって、日本にも漂着することが知られています。オウムガイの殻をよく観察してみましょう。褐色と白色の模様があります。そしてポイントは黒色の部分を持つことです。鳥類のオウムのくちばしに似ていませんか?
貝の仲間たちにも、トリガイ、ヒバリガイ、カラスガイ等々魚たち以上にいろんな名をもつ酉がいるようですよ。下関の海岸を歩くとウノアシガイが岩に張り付いている姿を観察することもできます。

オウムガイの殻 ウノアシガイ
オウムガイの殻 ウノアシガイ 5つ わかるかな?

2005年は皆さんがそれぞれに目標や夢がかない、大空に飛びたてるような年にしたいですね。それでは、2005年も海響館をよろしくお願い致します。

魚類展示課 土井 啓行

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