海響館では、山口県では獲れない温かい海にすむ生き物を調達しに、毎年高知県に出かけます。いつもお世話になっている漁師さんの所へは、海響館のある下関から高速道路にのり、瀬戸大橋を渡って約8時間もかかります。到着した時にはヘトヘトですが、高知県ののどかな雰囲気と、きれいな太平洋の海をみると、そんな疲れもとんでいきます。高知県では、漁師さんにあらかじめ獲っておいてもらった生き物を受け取りに行くのと、自分達で潜水採集もします。潜ってみると、山口県に比べ水温が高く、ぬるい温泉気分。(実際にはそこまで水温は高くありません)気持よく泳いでいると、
ん?・・・みたこともない白いものが浮かんでいるぞ?・・・・・・・なんだこれ???
良く見てみると、そこらじゅうにたくさん浮いています。きれいな球形をしているので、ゴミではないのはわかるのですが・・・。
その不思議な白いものは直径1mmくらい。採集した時期は夏。採集したところの下にはサンゴの仲間がたくさん生息している・・・。
はっ!もしかして・・・!!??
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実はこの白い球形のものは、サンゴの卵だったのです。
サンゴの仲間などは、夏に産卵することが知られており、その時期になるとよく新聞やニュースでも見かけます。
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| でもここで問題が一つ。この白い卵、どのサンゴが生んだのか分からないのです。とりあえず育てて大きくしてみようと思ったのですが、発見した最初の年は、卵が取れると思っていなかったので、卵を採集できるような道具を持ってきておらず、何とか持って帰れたのはたったの10個。それでもそのうち1つはポリプと呼ばれるところまで成長しましたが、その後死んでしまいました。その次の年は、たくさん卵を持って帰れたのですが、ポリプにもならず育成失敗。でもここまで、なにも成果がなかったわけではありません。1つしか育たなかったポリプですが、サンゴを研究されている方に見ていただいたところ、ウミトサカ科の一種であることが分かりました。 |

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