カブトガニの幼生
産み落とされた約3mmの卵は、夏の太陽の熱に温められ60日ほどで約7mmにまで大きくなり孵化します。(写真3「水槽内で産んだ卵」)
孵化した幼生は一年後に最初の脱皮をするまで何も食べず、体内に蓄えた養分だけで過ごし、成体とは違い盛んに水中を泳ぎます。
潮の流れにのって広く分布した幼生は、脱皮のたびに1.8倍ほどの大きさとなって、オスは14〜15回の脱皮をして11年目に、メスは15〜16回の脱皮をして11〜12年目に成体になるといわれています。そして、どちらも最後の脱皮で雌雄が決定します。
また、多くの幼生が脱皮の途中で、力尽きたり、不完全な体になり死んでしまい、脱皮はカブトガニにとって命をかけた行動といっても過言ではありません。過去に水槽内で産卵された卵を第4齢(産卵後3年目)まで飼育したことがありますが、死亡原因のほとんどが脱皮不全によるものだったので、幼生の飼育のポイントは脱皮時の体力をつけたり、新しい体を作るためのエサにあるのではないでしょうか。
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