お魚探検隊
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第141回 「レントゲン写真―おさかな編― 第2弾」

 お魚探検隊では皆様はじめまして、獣医師の進藤です。今回のお魚探検隊ではレントゲン写真を使って骨についてお話してみましょう。
 レントゲン写真については第77回のお魚探検隊でも解説した通り、レントゲン写真から様々なことがわかります。また、第67回イルカ君アシカ君のようにアシカの下顎の撮影の他、ペンギンやイルカ、アザラシでも検査に使用しています。
 しかし、今まではレントゲン写真を展示に使う事はあまりありませんでした。それが今年のズームアップ・フグの不思議では第4弾『鰭(ひれ)』をテーマに解説し、その展示の中でレントゲン写真が展示に使われています。
 それでは実際にレントゲン写真をご覧下さい。右の画像はマダイのレントゲン写真です。背ビレ、尾ビレ、胸ビレ、腹ビレ、しりビレがあり、お魚探検隊第81回に紹介したタイのタイも綺麗に写っています。私たちが普段食べている普通のお魚の骨ですね。肋骨も綺麗に写っており、このあたりを食べるのが苦手な方も多いのではないでしょうか?
 では、次にカスミフグのレントゲン写真をご覧下さい。フグのレントゲン写真を見ると・・・あれ??肋骨がありませんね。そうなんです!実はフグの仲間には肋骨がありません。皆様おなじみのフグが膨れる様子思い出してください。フグはお腹に膨張のうと言う器官があり、驚いた時などに大きく膨れるため肋骨をなくすよう適応したのでしょう。
 また、フグではズームアップで取り上げている通りヒレが大変特徴的です。カスミフグでは腹ビレがありません。タテジマカワハギでは腹ビレと背ビレが棘になっています。このようなヒレの違いも海響館でじっくりとご覧頂ければと思います。
※ぞれぞれの写真をクリックすると拡大写真が表示されます。
マダイレントゲン
カスミフグレントゲン
タテジマカワハギレントゲン

アンコウレントゲン  海響館では、この他にもいろいろな魚たちのレントゲン撮影をしています。例えば次の写真、なんだかわかりますか?これはアンコウです。このアンコウは液浸標本として標本タッチングに使用しているものです。そのため、切り開くことはできないのですが、こうしてレントゲンで撮影してみると・・・お腹の中にはなんと!食べた餌が入っています。2匹分のお魚が見えますね。

 次のレントゲン写真はシロシュモクザメです。ハンマー(かなづち)ヘッド(頭)シャーク(鮫)といわれるだけあり、頭が大変特徴的です。シュモクザメの種類は、頭の先に目と鼻がついているため、餌までの方向と距離を測ることに優れていると言われています。サメは硬骨魚類と異なり骨がやわらかい軟骨魚類に含まれますが、綺麗に撮影することができ、頭の先に目がついている様子も観察できました。 シロシュモクザメ 
 このようにレントゲンを使って今回は魚の骨格について解説してきました。今回紹介したレントゲン写真はすべて死んだ後の標本です。しかし、レントゲンは死後の骨だけではなく、哺乳類と同じで様々な病気の検査にも用いることができます。今後はさらに多くの知見を増やし、動物たちの健康と研究に生かしていければと思っています。


 魚類展示課  進藤 英朗
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