トラザメと聞いて皆さんはどのようなサメだと想像されますか?猛獣のトラのように大きく恐ろしいサメ。はたまた、トラ柄の模様で生態系の頂点に君臨する堂々としたサメ。さてどちらでしょう?正解は…両方とも違って、たった40cm程しかない至っておとなしいサメです。しかしあなどるなかれ!不思議に満ち溢れています。
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| どこにいるの?どこからやってきたの? |
| トラザメは日本各地の水深50〜150m付近の海底に生息しています。海響館で飼育しているトラザメは、下関周辺の海で行われているフグの延縄漁で捕れたものです。 |
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| 不思議その1 〜目〜 |
| トラザメの目をよーく観察してみると、水槽が明るいときと、暗いときの黒目の大きさが違うのに気づきます。これは人間と同じで、暗いときは瞳孔を開いてよりたくさんの光を取り込めるような構造をしているためです。 |

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| 不思議その2 〜うろこ〜 |
| トラザメのうろこの触り心地はというと、いわゆるサメ肌でザラザラしています。このうろこを顕微鏡で観察すると、とがった小さな棘のようなものがびっしりと規則正しく並んでいるのがわかります。このうろこの成分は「エナメル質」というもので、非常に硬く、身を守るために役立っています。驚きなのはざらざらしたうろこの由来は、なんとサメの歯が変化したものといわれています。この硬くザラザラした肌を、昔の漁師さんはたわしに使用したとか…たしかに汚れが落ちそうです。 |
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| 不思議その3 〜卵〜 |
| サメの繁殖方法は大きく分けて、卵をうむ卵生と、親と同じ形でうまれてくる胎生があります。トラザメは卵をうむ卵生のサメです。ここでちょっと想像してもらいたいのがトラザメの卵の形と大きさです。形は卵らしからぬ長方形で、大きさはなんと5cmもあります。ほとんどの魚卵の形と大きさは、まん丸で1〜3mmぐらいが一般的です。それと比べると全く卵らしからぬ物に見えてしまいます。この不思議な形をした卵には、ちゃんとした役割があります。 |
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卵の四隅には10cmほどのらせん状のひもがついています。このひもの役割は、海底にうみつけた卵が流されたりしないように岩などに固定するためにつかわれます。そして5cmもある卵ですが、中にはたった一匹の子どもしか入っていません。トラザメは大きな卵の中で、大きく成長した子どもをふ化させることによって、ふ化してからすぐにでもエサをとり、外敵から身を守るような戦略をとっています。ふ化までかかる時間は約10か月で、卵のなかでトラザメの赤ちゃんが成長していく様子を日々観察することができます。
海響館では、平成20年11月3日まで特別企画展「サメ!〜海の王者の真実〜」を開催しています。今回紹介したトラザメの卵とその中で成長している赤ちゃんを観察することができます。是非、卵の中で日々成長する命の鼓動を感じてみてください。(2008.6.29up)
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