どこにいるの?
このサツキマスはどんな川でも見られわけではありません。河川の上流域と海を行き来するので河川水量が多く、遡上を妨げる、堰堤やダムが少ないことが必須です。濃尾平野を流れる長良川では有名ですがこの山口県でも見ることができるのかでしょうか?山口県の大河川といえば岩国を流れる錦川を思い浮かべ職場のsakusakuとともに観察に行くことにしました。サツキマスは5月ごろから川を遡上し始め、秋の産卵が終わると死亡します。そのため観察のチャンスは約半年間。そこで僕達は初夏、サツキマスが産卵場所までのぼる間に休息しそうな淵や堰堤などを探しまわりました。いそうな場所を見つけてはウエットスーツに着替え潜って観察しました。しかし、なかなか見つけることができません。時には、地元のおじいちゃんにお話を聞いたりし情報を集めたりしながら…しかし、何度も通いましたがとうとう見つけられないまま秋になってしまいました。
見つけた!
あきらめかけたころ紅葉で色づき始めた山間の小さな川をのぞいた時のことでした。川の上から見てもすぐに分かるその姿「いたー!!三匹おるー!!」僕のテンションは急上昇!相方sakusakuはまだ半信半疑といった様子。そうしている間に目の前では40cmにもなろう大きな魚が2匹、川の中で争いを開始!そしてsakusakuの目にもその姿が飛び込んだ様子。その生き様にしばらく二人して見入っていました。その後、改めて水の中から観察することにしました。念願のサツキマスをついに間近で見ることができました。その姿は桜色に染まり、顔はアマゴに比べ前に口が突き出しりりしい感じです。あたりを見回すと川底には掘り返した後がいくつか見られました。産卵床です。サツキマスは最後の大仕事をこの場所で行っているのです。紅葉が終わる頃には命が尽き、次の世代へと命をつなげます。
サツキマスを取り巻く環境
今回会えたサツキマスは実は海に下ったのではなく、ダム湖に下ったもののようです。本来の川は山から海へと一つの流れでつながっているはずだけど、その流れの中には人間の生活によってダムや堰など魚の行き来を妨げるものが増えてきました。生活の中で海を必要とする川の生き物(モクズガニ、エビの仲間、アユ、ウナギ、ヨシノボリの仲間)にとっては、すみにくい環境となっています。今度は海から上がってきたサツキマスに会ってみたいものです。(2008.3.27up)
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