そこで今回のお魚探検隊は、展示ができるまでの裏話をまじえながら、もう少しウロコの秘密にせまってみたいと思います。
このテーマを行うにあたって、まず必要なのはフグのウロコがどうなっているのかという情報。なんせ海響館で飼育しているフグは100種以上いるんです。『えっ!!1匹1匹調べたの?!』と思われるかもしれませんが、フグの仲間は大きく10種類の仲間に分けられます。そして、ウロコや皮の表面などは同じ仲間の場合とてもよく似ているんです。
ハリセンボンの仲間は棘状。カワハギ、マンボウの仲間はヤスリ状。ハコフグの仲間は骨板状。トラフグの仲間は小棘状…と、たいてい規則があるのですが、中にはこの法則にのっとらないフグも。やはり法則には例外がつきものなのですね。
ショウサイフグ:ショウサイフグにはフグ科魚類特有の小棘もありません。体全体がつるつるしているのです。また、このショウサイフグはコモンフグと体の模様がとてもよく似ているのですが、コモンフグには小棘があるので区別することもできるのです。 テトラオドン・バイレイ:通称「毛フグ」とも呼ばれるこのフグ。主にタイ・ラオスのメコン川流域に生息する淡水フグです。このフグ、体中に小さな突起がついているのですが、これは小棘ではなく「皮弁」と呼ばれるひげのような柔らかい突起なのです。 |
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そして今回のテーマでもっとも私たちが力を入れた展示は『さわってみよう!!フグのウロコ』というコーナーです。題名通り、実際にフグの仲間の乾燥標本に触ることができるんです。普段スーパーで売られているフグやカワハギは剥き身になっていることがほとんどで、なかなかウロコに触れる機会が少ないと思います。
実はこの乾燥標本を作る際に、ちょっとしたアクシデントがありました。
皮の乾燥標本をつくるのはとても簡単!魚から皮を剥ぎ、内側についている薄い皮をていねいに剥ぎ、漂泊し、約1日乾燥させるだけ。乾燥したら、あとは適当な大きさに切って、みなさんが触りやすいように張り付けるだけなんです。
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次の日、皮を切ろうとしたその時。「あっ!!」という山ノ内隊員の叫び声が…!?なんと乾燥させたネズミフグの皮膚片はとても硬く、とてもじゃないけれどタチバサミで切れる代物ではありません。二人で顔を見合わせ、苦笑いした後、「乾燥する前に切っとけばよかったね…」と後悔したのでありました。泣く泣く、カナヅチで割ることになったのです。
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ネズミフグはハリセンボンの仲間で、最大80cmにもなる大型種。これだけの大きな体なのだから棘も長く、太いのも納得です。棘の長さは最大で10cm、太さも5mm以上になります。
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現在、「どうなってる?フグのウロコ?!」の解説展示が始まって早4ヶ月…
時折、お客様の反応をこっそり柱の陰からみつめている私。「うわ〜こんなんなんやねぇ…」「これもウロコ?!」などという反応にニンマリしながらお客様に近づき、解説をすることがあります。 |
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みなさんもフグだけでなく色々な魚のウロコの形や大きさに注目しながら魚を観察してみてくださいね。※一部展示していない種もございます。あらかじめご了承下さい。
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