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第109回 魚の赤ちゃんのエサって??〜海水魚編〜

 みなさんは毎日どんなご飯を食べていますか?きっと、肉や魚、野菜など、色々な種類の食べ物を食べていると思います。海響館の魚たちも、色々な種類のエサを食べています。イカ、甘エビ、ブラックタイガー、アサリ、カキなど、私たちの食材と同じものから、オキアミやイサザアミなど魚釣りでよく目にするものまで、バラエティー豊かです。ところが、今紹介したエサでは、生まれたばかりの魚の赤ちゃんは食べることができません。そこで今回は、海響館では魚の赤ちゃんにいったい何を与えているのかをお話しましょう。
 海響館で展示している魚の中には、海響館で生まれて大きくなった魚もいます。生まれたての魚の赤ちゃんを仔魚といい、たいてい最初は小さな動物プランクトンを食べて成長します。そこで海響館では、まずシオミズツボワムシ(以下ワムシ)という動物プランクトンを与えます。このワムシ、SS型と呼ばれるものが大きさ約0.15mm、S型と呼ばれるものは大きさが約0.17mm、L型と呼ばれるものでも大きさが約0.23mmと、どれも1mmにも満たないとても小さな生物です。これらのうちのどれかを、仔魚の口のサイズに合わせて与えるのですが、このワムシは普段バックヤードで飼育(培養)しています。このワムシを健康的に飼うために、毎日朝と夕方に、0.1mlあたりに何匹いるか顕微鏡をのぞいて数えることも欠かしません。え?何匹くらいいるかって?なんと0.1mlあたり多いときで100匹以上もいるんですよ。
クサフグ仔魚シオミズツボワムシ
 仔魚が成長するに従って、アルテミアと呼ばれる大きさが約0.5mm〜1mmの動物プランクトンに変更します。さらに成長してくると、いよいよ大人の魚と同じエサを与えるようにしていきます。しかし、同じエサといっても、小さい口のサイズに合わせてミンチ状にしたり、細かく切ったりして、ちゃんと食べられるように工夫したものを与えます。
アルテミア
 このように、魚の成長段階にあわせてエサの大きさを変えていくのです。子育てが大変なのは、人間も魚も一緒なんですよ。


 魚類展示課 旗垣 良子

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