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第104回 通くじら祭り


 今回の舞台、通(かよい)は山口県の日本海側に位置し、長門市青海島にあります。青海島は対馬暖流の影響を受けやすいためか南方系の魚などが見られ、ダイバーにとても人気があります。この青海島にある通は長州・北浦捕鯨の基地として栄え、街の中にはくじらに関係する史跡が多く残っています。この通地区では毎年7月21日には「通くじら祭り」が行われていますが、なんと今年から「古式捕鯨実演スタッフ」を募集しているではありませんか!!
 というわけで、通くじら祭り参加してきました。
赤ふん男になる
 まずはじめに、あかふんどしを締め、わらじを履き300年以上昔から伝わる伝統的なスタイルになります。ふんどしは背筋までのびそうなくらい強く締められられ、窮屈そうに思うかも知れませんが体にぴったり合って、なかなかよい締め心地・・・
赤ふんどし
クジラ発見!
 総勢40人の赤ふん男が祭りの会場の岸壁に集まり、4隻の船にくじらを捕まえるための網やもりなどを乗せ準備をします。準備が出来たら船の船首にお神酒をかけ、お神酒をいただき祭り開始の合図を待ちます。くじら発見の狼煙が上がると同時に赤ふん男達が船に乗り込み、セイヤーの掛け声とともに沖合いのくじらに向けて櫂を漕ぎだします。
くじら目指して出港潮吹くくじら
クジラ捕ったぞー!!
 4隻の船が巧みにくじらの周りを囲み沖合いのくじらを岸の方へと追いやります。くじらが岸に近付くと2隻の船が協力してくじらに網を絡めていきます。網がくじらに絡みくじらの動きが鈍くなったところで、もりをもった男達がくじらめがけて、何度も飛びかかります。最後には、くじらの背中に銛をもった赤ふん男があがり鼻切り(呼吸穴の部分を切ってクジラを溺れさせる)をし、とどめをさします。とどめをさすと同時に男達は腕を高々とあげ、わぉーっという歓声が一斉に上がりました。

クジラ供養
 しとめたくじらは港へと運ばれ岸にあげられます。岸にあげられたくじらのお腹の中からは子くじらが出てきました。この子くじらとくじらを供養するため、くじら墓の前でくじら歌(くじらに対する哀れみと恩恵、感謝の気持ちが込められている)が歌われました。

 来年も7月21日の海の日にくじら祭りが行われるそうです。夏休み最初の思いで作りにくじら祭りに参加してみてはどうですか?
くじらを追い込むくじら捕ったぞーくじら歌

 魚類展示課 久志本 鉄平

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