イルカ・アシカ情報

第219回「災い転じて」

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、海響館は3月2日から6月18日まで、4月の3日間の開館を除き、およそ3カ月半臨時休館していました。6月19日に営業を再開したものの、7月後半からの夏休みシーズンは、お客様の密集を防ぐため唯一行っていた館内イベントであるイルカとアシカの共演ショーも中止としました(全てのイベントが中止)。ですが、そんな中でもイルカやアシカたちは海響館で元気に過ごしており、普段以上にトレーニングに取り組んでいます。ショーが行われていなくても、イルカ・アシカたちの運動のため、そして精神的な刺激のためにはトレーニングを行う必要があり、トレーニングを常に行っているからこそ元気に生活できているのです。

 さて、今回のイルカ君アシカ君では、バンドウイルカ「ポート」が3月からの臨時休館中にトレーニングを行ったパフォーマンスの一部をご紹介しましょう。

 まずはこちら。

 イルカ・アシカ情報第208回で紹介したスライディングの進化系です。元はお腹を下にしてステージを滑るパフォーマンスだったのですが、体の向きを変えた状態(お腹を横)でも滑れるようになりました。

 続いてはこちら。

 おとなのイルカたちが行っているボールジャンプもこの期間にトレーニングを行い、ショーの中でお見せできるような状態にまで進み、さらには

 このように母親の「アルカ」と一緒に行うシンクロボールジャンプというパフォーマンスまでできるようになりました(左がポート)。

 現在は、前方宙返り「サマーソルト」のトレーニングを行っており、こちらも着々と完成に向かっています。

 この他にもできるようになったパフォーマンスはありますが、それらは是非海響館に足を運んでいただき実際に確認してみてください。

 まだまだ新型コロナウイルスの感染拡大は収まらず、皆様に心置きなく楽しんでいただける状況にはありませんが、この状況を前向きに捉えてトレーニングを進め、このコロナ禍が収まった時にはこれまで以上に皆様に海響館を楽しんでいただき、「災い転じて福と成す」よう動物たちと共に頑張っていきます。

海獣展示課

原田 一孝

2020年07月26日