イルカ・アシカ情報

第202回「アザラシプールの掃除」

 海響館の閉館直前にアザラシのプールを見てみると、時々水が少なくなっていることがあります。水が無くなって大変だ!と思われる方がいらっしゃるかもしれませんが心配いりません。これは、プールの中を掃除するためです。今回はアザラシプールの掃除に注目してみましょう。

  私たちは、毎朝の日課としてアザラシプールを掃除しており、陸上をブラシと水で洗い流す他、柄の長い網を使って陸上から水中にある便(うんち)を回収しています。しかし、それだけではプール底の隅などに汚れが溜まってしまうため、週に2回プールの水をすべて抜いて掃除を行っているのです。岩の間やプールの底をブラシとホースで念入りに掃除し、アクリルガラス面もきれいに拭き掃除します。細かい所までしっかり掃除したら、最後に新しい海水を溜めて終了です。この作業は、プール内を衛生的に保ち、アザラシが健康でいられるよう大切なものなんです。
ちなみに、掃除中のアザラシたちは、プールの底で掃除が終わるのを落ち着いて待っています。水がないことや近くで掃除されるといういつもと違う状況でも、落ち着いていられるように普段からトレーニングを行っているため、全く問題ありません。時々アザラシたちが掃除しているトレーナーを眺めてくるのですが、その表情はたまらなく可愛らしいんです。

海獣展示課

野村 健勇

2019年03月05日